肌寒くなり、衣替えの季節が近づいてきました。
街では秋冬物の新作ファッションが並び、一年で売り場が一番華やかになってくる時期でもあります。その一方で、家の中のタンスには、その役目を終えようとしている衣類が、少々寂しげに佇んでいるかもしれません。
少し前までは、着用して汚れるごとに丁寧にクリーニングされ、きちんと保管されてきた洋服たちも、年々時間の経過とともに着用回数が減ってきています。
親子孫と命の交代があるように、洋服も生まれ変わりは同様です。
しかし、最近では、その役目を終え様としている洋服たちの、新たな活用の場が与えられつつあることに、嬉しさを感じております。それが洋服のリサイクルの社会浸透です。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
イオン
昨日9月19日(土)から期間限定で、全国のイオンにて衣料品下取りキャンペーンが開催されております。
あなたの服が世界のどこかで
世界の誰かの喜びになります
こうタイトルが付けられた衣料品下取りキャンペーンですが
集められた洋服は、その状態に合わせて以下の4つに選別され、活かされえます。
・リウェア=まだ使える服を選んで必要とされる場所へ運びます。
・リユース=工業製品の清掃用ウエスとして利用されます。
・リサイクル=クッション材や断熱材として利用されます。
・エネルギー=エネルギー(燃焼)を作るために利用されます。
一回の下取りで、衣料品限定で使える5%・10%OFFのクーポン券と引き換えされます。そのクーポン券は割引前の購入金額10万円まで適用されるなんとも嬉しい限りですね。
出典:http://www.aeonretail.jp/campaign/shitadori/index.html
ユニクロ
フリースの回収活動をはじめた時にはびっくりしましたが、CSR活動の一つとして自社製品の回収を早くから始めていたのが、実はユニクロさんです。
出典:http://www.uniqlo.com/jp/csr/refugees/recycle/
2006年に活動を開始した当初は、工業用繊維などの「材料」としてのリサイクルを考えていましたが、お客様からお預かりした衣料のほとんどがまだ着られる状態であったこと、「服」は「服」のまま役立てたいとの思いから、リユースとして世界中の服を必要としている全ての人へお届けする活動を開始しました。
この考え方は素晴らしい。まだ着れる服をわざわざ工業用製品に作り変えることは、無駄にエネルギーを使っていることに他なりません。
そして、大手アパレルさんも積極的に活動しております。
ワールド
ワールドでは、「あなたのお洋服を次の役割へとつなぐ架け橋に」と、衣料品引き取りリサイクル「エコロモキャンペーン」を2009年から行っておりまして、2014年の引き取り点数はなんと158万点を超えております。大きな特徴は、ワールドの商品以外でも衣料品の回収を行っている点です。
そして、上がった収益は東日本大震災で被災れれた子ども達の支援に役立てられ、その累計額は3544万円にもなります。
出典:http://corp.world.co.jp/csr/social/ecoromo/
百貨店やショッピングセンターなどのエコロモ特設会場などで、一人15点までの引き取り。1080円のOFFチケットと交換されます。そのチケットは5400円毎に一枚利用でき、20%引きと大判振る舞いです。
ワールドさんのブランド服が大好きな方は、見逃せませんね。
オンワード樫山
オンワード樫山でももちろん行っております。「オンワード・グリーン・キャンペーン」として2009年から衣類の引き取りを実施。累計で30万人の方々が利用、165万点を超す衣類の回収を行いました。
出典:http://www.onward.co.jp/green_campaign/results/
年々利用者数が増えていることと、それに合わせて引き取り点数も増えています。この流れを見ていると、消費者から確実に支持されている活動である!と確信できるわけですが、オンワードの特徴は
集められた洋服のうち、販売できるものは自社で販売している点です。
オンワードのリユース商品をチャリティー価格でご提供する環境コンセプトショップ
出典:http://onward-reusepark.jp/
あなたは
洋服を売りますか?活かしますか?捨てますか?
洋服を捨てるのに抵抗がある人…いまとても多く、ゴミ袋が透明になり近所の目を気にするそうです。
それとは別次元の話で、購入して一シーズン着用した洋服を、古着として売却してしまう人も多く、若者を中心にその習慣・文化が浸透しております。商品価値をきちんと見分け、高く買取りしている店舗も都市部を中心に点在し、ネット申し込みで郵送、買取金額の見積もりを行うショップもあります。
社会全体の流れを見れば、大量生産大量消費の時代はすでに終焉を迎えており、一時期の「エコ」一辺倒な価値観から、リサイクル品を巡って多種多様な展開を見せております。
私の住む街に、先日OFF HOUSEがオープンしました。
買取期間として先行オープン。商品が揃い次第、販売オープンという形をとっている姿を見ると、それぞれの業界で工夫があるのだな〜と感心しましたが、「人々」における「もの」の橋渡しに「店」が介在することが、大切なことだと考えています。
クリーニング店に何ができるのか!
洋服のリサイクル関連の取り組みは、まだまだ産声をあげたばかりですが、洋服を販売するではないお客様の商品を預かり加工する特殊な営業形態ですが、同じ洋服を扱う店舗なので、お客様のお役に立てることはいくらでもあると感じます。
イドカバネットでも
洋服の橋渡しの役目を担うお店を。これからも増やしてまいりたいと考えています。
![]() ゼンドラ株式会社・代表取締役 クリーニング・テキスタイルレンタル業界の専門新聞社。当サイト「イドカバネット」の運営を行ないながら、洗濯の楽しさ・クリーニングの素晴らしさを伝える。最近は、洗濯サービスと他業とのコラボレーションを研究し全国を奔走している。 オフィシャルサイト http://www.zendora.co.jp |
子ども服の古着リサイクルが大好評!お母さんたちの子育てを応援します さいたま市・つるやクリーニング
子育てファミリーを応援!子ども服や制服の橋渡し「おさがりクリーニング」(富山市・クリーニングフクサワ)
物を捨てようか迷ったら② 江戸時代から学ぶリサイクルのカタチ
捨てるのに気をつかう…あなたもブラジャーのリサイクルと再資源化
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