イドカバネット > ニットを着る人には知っていて欲しい素材の特徴とお手入れ方法
繊維
2014/11/08

ニットを着る人には知っていて欲しい素材の特徴とお手入れ方法

イドカバネット

今年はニットの当たり年!!

ニット(セーター)に使われる素材の特徴を知って、お友達のファッションと差をつけちゃいましょう!

下に続く


 

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宅配・保管クリーニング(ラクリ)・株式会社ルビー
宅配・保管クリーニング(ラクリ)

 


 




ウール

 
ウールは温かいイメージがありますが、実は、年間を通して着る事ができる機能性素材です。

スーツの素材の代表格でもあります。

 

ウールの種類

羊といえどもその種類は3,000余種とも言われています。


その中でも一般的に良く知られているのがメリノ。

そして私が夏に行ったマザー牧場でめちゃくちゃ人気だったアルパカやモヘア、カシミヤも、お洋服のケアラベル(内側に付いている素材のラベル)では「ウール」と表現されています。

 

ウールの特徴

ウールは熱伝導率が繊維の中ではとても低いので、夏の暑い外気の影響を受けにくく、また冬は体温を逃しにくいというメリットがあります。


また、ウールの構造上、水滴をはじくという特性もあります。ウールのジャケットやコートを着ている時なら急な小雨もご安心を!

ウールは水滴が浸透しないので、屋根のあるところまでダッシュして、パンパンっ!とはたきましょう!これでOK!

(ちなみに着用中の汗は、水蒸気となって外部へ抜けていくんですよ!スゴいでしょ^^)

 

ウールのお手入れ

 

(洗う)

ウォッシャブルウールなど、お家で洗えるウールはごく一部。大抵のウールは水洗い厳禁です。

なぜなら、ウールは水と摩擦で相当縮んでしまうからです。

 

のっぴきならない理由で水洗いが必要な場合は、洗面器等で摩擦を加えずに慎重にお手入れして下さいね^^

 

…そういえば、ちょうど良い例え話があるんですが、実は私のスーツ(ウール)を誤って洗濯機に入れてしまい、見事なスキニーになってしまったのが今秋のハイライトでした。ちょっと奮発して買ったスーツだっただけに、ショックでした。えーーーん!

 

(保管する)

シーズンオフは、乾燥剤と防虫剤を使って保管。カビと虫食いからお洋服をガードしましょう!虫食いのターゲットとなりやすいウール。高級になればなるほど狙われやすいので注意が必要です。私と同じで、虫もおいしいものがスキなんですね♡

 

 

アクリル

アクリルと言えば発色の良さと値ごろ感でしょう!!(中には高級品もありますが)

ナイロンやポリエステルと同様、合成繊維という種類に分けられていて、人工的な素材です。

 

ボリュームもあるので、これから大活躍のフリースなどに使われる事もあります。

 

アクリルの特徴

ウールより軽くて水や蒸気でも縮まず頑丈です。

そしてウールのようなビジュアルと、ウールでは表現できない発色の良さが特徴です。

 

アクリルって、パスタの製麺機みたいに作ってます。主原料を溶かして細い穴からチュルチュルと出して作るから、細さや繊維の長さも自由自在。近年ではシルクのような繊細なものも作れるようになりました(とっても高額だけど)。

 

アクリルのお手入れ

(洗濯する)

お家で洗えますが、モチロン手洗いがオススメ。

 

洗面器に30℃くらいのお湯を張って押し洗いをして下さい。

 

すすぎも30℃で2回すすぎ。

 

洗濯機で30秒程脱水したら、バスタオルで包んで水気をさらに切りましょう。

 

あとは形が崩れないように平干しです。平干しが難しい場合は、ニットの脇部分をハンガーに掛けて、デローーーンとなったソデもハンガーに引っ掛けて干しましょう。

 

くれぐれもTシャツのようにハンガーに掛けて干さないで下さいね!形崩れをおこします。

 

(保管する)

アクリルは人工的な繊維なので虫食いが起こりません。防虫剤は不要です。

でも、混紡と言ってウールとアクリルがミックスされた製品がありますので、この場合は防虫剤を使用しましょう。

 

 

麻と綿

ココはワタクシの名前が麻野なだけに紹介せざるを得ない、キングオブサマー「麻」(と綿)。

 

麻と綿の特徴

植物から取れるこれらの素材は、何千年も前から使われる繊維です。頑丈で吸水性もバツグンなので、肌着など直接肌に触れるものにも使われています。

綿は赤ちゃんのお洋服でも大活躍ですよね!それだけ優しい素材でもあるんです。


 

麻と綿のお手入れ

 

(洗濯する)

洗濯機でガラガラと…と言いたいところですが、頑丈な素材とはいえニット(編物)ですから、ネットに入れて優しく優しく洗いましょう。

ここでは洗い方より干し方が肝心です。

 

特に綿ニットは伸びやすく、また形崩れをして伸びてしまった場合、元に戻す事ができません。

アクリルニットの干し方同様、一カ所だけに負荷がかからない状態で干して下さい。

ちなみに私は乾燥機である程度の水分を飛ばしてから干しています。

 

干している時に伸びる原因は水の重さなので、少しだけ軽くして上げるようにしてるんですヨ。

 

(保管する)

シーズンオフで黄ばみが出やすいのが植物繊維である麻と綿。

特に薄い色のものは汚れをよ〜く落としてから仕舞いましょう。

 

仕舞う前の洗い方は、お風呂の残り湯やぬるま湯で、首や脇に付いた皮脂をしっかり落とす事がポイントです。

皮脂汚れが落ちていないと、保管している間に酸化を起こして黄ばみの原因になっちゃいますよ!

 

 

まとめ

ニットはどんな素材でも収縮性があり形崩れに注意して着用&お手入れが必要です。そして1日着た後は、以下のポイントもお忘れなく!

コートやジャケットも同様です。厚めのハンガーやお洋服用のブラシをそろえておくと良いですね♡

 

(1日着たら、2〜3日休ませる。)

着用中の汗を外にきちんと逃がしてあげましょう。

スーツやコートはキレイにハンガーに掛けておくだけで、着用ジワが軽減されます。但し、ポケットに入れたお財布やパスケースは取り出しておいて下さいね♪跡がついちゃいますので!

 

(ブラッシングをする)

お家に帰って来たらブラッシングで外から付いた汚れを取り除きましょう。その日に付いた汚れの半分ぐらいはこのブラッシングで取れると言われているんですよ^^

 

ニットを新調される方のお役に立てれば幸です。

以上、クリーニングアドバイザーの麻野でした♪








この記事を書いた人
麻野 かずみ(Kazumi Asano)
くりーにんぐ あさの 代表

「お客様にお洋服を楽しく着ていただくこと」が使命のスーツアシスタント。スーツ販売、スーツコーディネート指南などを経て、現在横浜市にてクリーニングショップ及びオーダースーツの代理店を経営している。

オフィシャルサイト http://cleaning-asano.com/

 





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オフィシャルサイト http://cleaning-asano.com/

 





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