イドカバネット > エステなどオイルまみれのタオルをスッキリきれいにするには
お洗濯
2015/04/28

エステなどオイルまみれのタオルをスッキリきれいにするには

イドカバネット

「タオルが綺麗にならないんです」

その質問を頂いた方はエステサロンを経営されている方からでした。


「タオルを洗濯しても、何だか、くすむんです」
「なんでくすむんでしょうか」

実はプロのクリーニングでもエステのタオルは厄介な洗濯なんです。

エステのタオルの洗濯

下に続く


 

電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適

呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」


 

宅配・保管クリーニング(ラクリ)・株式会社ルビー
宅配・保管クリーニング(ラクリ)

 


 




エステで使われるタオルの汚れとは?

そのタオルは、そんなに汚れてるのでしょうか?

いや、汚れとは違いますね。エステで使われたタオルには、大量のオイルが付いています。


オリーブオイル
ホホバオイル
ローズヒップオイル
マカダミアナッツオイル
アーモンドオイル
などなど。


人が持っている皮脂と同じような成分を、外から補うためにこのようなオイルを使います。



それぞれ特徴がありますが、その基本は「オレイン酸」が多く含まれます。


不飽和脂肪酸と言われる脂で「脂=水に溶けない」

なのでこの脂がいっぱい付着したタオルを洗濯機に入れても、タオルはオイルの影響で水を浸透させない(弾いてしまう)のです。


 

オイルをたくさん含んだタオルの効果的な洗濯方法

きれいにならない・洗濯できない理由の一つはこれにあります。


では、洗剤をたくさん入れたら綺麗になるの?と申しますと、確かに綺麗になるでしょう。しかし、それでは経済的じゃないです。


このような脂を水洗いで綺麗にするには「アルカリ剤」と呼ばれる薬品を追加してもらいたいのです。



市販品では

「重曹」とか「過炭酸ナトリウム」がお勧めです。



オレイン酸とこのアルカリが結合すると「石鹸」になります。


脂が石鹸になるとは、まさに一石二鳥。もっと綺麗になる・・・そう思いますよね。ところがもう一つ問題があります。


この脂と結合してもらいたいものと、そうでないものがあるのです。


重曹とか過炭酸ナトリウムの成分にある「ナトリウム」と脂が結合した物は、洗浄にも有効な石鹸です。


ところが水の中には「カルシウム」「マグネシウム」という成分もあります。


これがオレイン酸と結合することがあります。これが洗濯業界では「金属石鹸」と呼ばれるものです。


金属石鹸は、水に溶けない・汚れを吸着するといった悪い作用をします。


なので、タオルにこの金属石鹸が出来ると黒ずんできます。


これを予防するには「キレート剤」という成分です。洗濯成分の表示にこれが書いてあるものを選んで使いましょう。

 

 

タオルの乾燥で気をつけなければいけないこと

これで何とか綺麗に洗えるかというと、まだまだです(汗)今度は乾燥です。


天候の影響もあるので乾燥機を使っている。そういうサロンも多いでしょうね。ここで注意が必要です。

 

乾燥機に入れっぱなしになってませんか?夜の間に乾燥してもらう。確かに、誰もいない時間に機械が勝手に乾燥してくれるなら便利ですけど、これ絶対にやらないでください。


乾燥が終了するとタオルは冷えてしまうと考えますが、これが大事故につながります。

乾燥で山になったタオルは、実はこのときのタオルの熱は、山の中心に向かって集まるんです。

そして山の内部で熱が蓄積し、温度が上昇し、タオルに火がつくことがあります。


夜中に無人の店舗で、そこに火が出る。。。これが大事故の原因です。


これを防ぐ方法は、乾燥が終了したら確実に機械から取り出し、タオルの熱を冷まし、そして1枚1枚折りたたむ。ここまで済ませてください。


これでエステタオルは安全に綺麗になります。









(文/Hideshi Mihara

 







<関連記事> キレート剤や金属石鹸について、こちらの記事もよく読まれております。

20150123-Mihara-cover2.jpg
石鹸をこすっても…最初のうちは泡立たないのはなぜ?



イドカバネットは
衣類やお洗濯・お掃除など日常生活にまつわる情報を毎日お届けしています
気に入ったらFACEBOOKやTwitterから更新情報を入手してね

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Facebookで更新情報をチェック!

関連記事

イドカバネット過去の人気記事
20150128-Seki-cover.jpgYシャツをきれいにたたむプロの技と旅行のパッキングのコツ
20150425-Enomoto-cover.jpgGW中にすませたい!部屋とクローゼットのデトックス
20150407-Asano-cover.jpg今すぐ実践!自宅でできる白シューズの正しいお手入れ!
20150216-Enomoto-cover.jpg洗って完璧!柔軟剤で引き寄せない!洗濯でできる花粉症対策
20150220-Nakamura-cover.jpg乾きにくい冬の洗濯物を3倍乾きやすくする干し方のコツ!
fastnar-photo01.jpgこれでイライラ0%!! ファスナーの滑りを良くする方法
20150112-Mika-cover.jpg結婚前に知っておきたい女を磨く洋服の知識・ウール製品の洗いかた
20150330-Yamamoto-cover.jpg面倒なんて言わせない 大切なお洋服を守る これで完璧!収納法
201412-osouji-yuka-cover.jpgこんなところも大掃除…誰でも簡単にできる”洗濯機の洗濯”
20150320-Nakamura-cover.jpg色移り解消の魔法の呪文「すぐに濃いめの熱いお湯」
20150404-Mika-cover2.jpg痩せて見える/ふっくら見える 色と見た目の深い関係・1
20150312-Yamamoto-cover.jpgニッポンのすべての女性に!衣替えで役立つ「3秒ルール」
20150513-Seki-cover.jpg洗濯物臭くないですか?部屋干しニオイ対策は、まず洗濯槽の洗浄を
20150318-Mihara-cover.jpg型崩れ防止をできる 長期収納向けのハンガーとはどんなもの?
20150110-moemoe-cover4.jpg実はめっちゃ汚い!!一枚のバスタオルを何日使いますか?
20150107-Aya-cover3.jpgつい持ち歩きたくなる?ニットのほつれを瞬時に隠す「魔法の針」
20150428-Mihara-cover3.jpgエステなどオイルまみれのタオルをスッキリきれいにするには
74a7c805d125814aec5797843fc.jpgニットを着る人には知っていて欲しい素材の特徴とお手入れ方法
20150414-moemoe-cover.jpg100均アイテムで作れる超かんたんミサンガのつくり方
20150426-Fukusawa-cover.jpg荷物を軽量に!キャンプや旅先で役立つお洗濯グッズ
SHARE
Twitter
Facebook
Line
google
Hatena
PAGE TOP