肌寒くなりダウン製品を着用する方もちらほら見かけるようになりました。
この間クリーニングの勉強に、某日本スポーツアパレルでご説明を聞いて、「なるほど!」と思ったので、ダウン製品のお手入れについてお話します。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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宅配・保管クリーニング(ラクリ)
ダウンは、水鳥の種類で大きく「ダック」「グース」で分けられます。
水鳥は、冷たい水面も泳ぐため羽毛が必要です。そして飛ぶために羽毛はとっても軽いのも特徴です。軽くて暖かいから衣類に使われるわけです。
ダウンが温かいのは、寒さを遮断する断熱性に優れている「空気」を、その軽い羽毛で多く抱えてくれる構造だから、ダウン自体は温かくはありません。また水面を泳ぐので、鳥独特の油分が羽毛に含まれています。
この油が撥水効果と、ダウンを空気を含むように膨らませる効果を持っているといわれております。
ダウンがどれだけ膨らんでいるか?を専門用語で「かさ高」といいます。
どれくらいの重さで、重さのない空気を含んで膨らんでいるか?膨らんでいるだけ温かいということです。
夏場は湿気が多いので、しぼんで「かさ高」は小さくなり、冬場の乾燥した状態では、ダウンが膨らんで「かさ高」は大きくなる特徴があるのです。夏場、グローゼット中のダウンジャンバーなどを見るとちょっとしぼんでいる?と思うのはこのためです。
さて温かさを表す「かさ高」は、水鳥の油が抜けてしまうと、元に戻る力を失い、乾燥させても戻らなくることがあります。
油汚れを除去するのが得意なドライクリーニングを繰り返しては、この油が取れてしまいます。すなわち羽毛の油分を適度に残した水洗い方がダウン製品には最適ということになるのです。
しかしこの羽毛の油は、残り過ぎていても、臭いの原因になったり、べっとりして「かさ高」が出ないこともあります。各アパレルメーカーこれを配慮して羽毛を適度に洗い製品を作っているわけです。
ダウン製品は、羽毛だけで出来ているわけではないので、ダウンを包む外柄の生地、染色、付属品・ファッション性等の問題からやむなくドライクリーニング指定の製品も少なくありません。せざる負えない物もあります。しかしダウンの温かさを保ちたいという一点でいうと水洗いが最適というお話です。
イドカバネットにはダウンのお手入れ方法の記事がたくさんありますのでご参照を!
吹き出しに注意!高級ダウンジャケットのお洗濯・メンテナンスhttp://www.idokaba.net/article/2016/03/31/693シーズン到来!つぶれたダウンをフカフカダウンに戻す方法http://www.idokaba.net/article/2016/10/15/905ダウンジャンパー洗濯時の注意事項(羽毛の吹き出しとシームレス加工)http://www.idokaba.net/article/2017/01/30/1011ダウンのお洗濯はたっぷりの乾燥時間がポイント!お洗濯でふっくら暖かさ倍増http://www.idokaba.net/article/2015/12/03/534風邪など引かぬように取り扱い表示を見て、お手入れしてくださいね。
(文/Yoshihiro Tamura)
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