酷暑が続いていますね。15か月連続で月別の平均気温が過去最高を記録しているようです。夏バテしないように少しでも涼しく生活を送りましょう。
今回は夏物衣料の素材として代表格の麻について書きます。
麻の歴史は古く紀元前1万年のエジプトでは既に麻が栽培されていたという記録があるそうです。まさに人類と共にという感じですね。現在では数々の化学繊維も開発されていますが、天然の麻は見た目にも涼しく実際に清涼感もありますよね。
私はクリーニング店を経営しておりますが、麻を使用したアイテムは増加傾向にあると思います。麻製品にはどんな優れた特徴があるのでしょうか?
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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吸水性・撥水性に富む麻は吸水性に富んでいて、一般的に吸水性がいいと言われている綿素材の4倍の吸水性があると言われています。さらに麻は発散性にも優れていて、汗などをかいてもすぐ乾きべとつかず常に清涼感を得られます。
丈夫で清潔次に麻は天然素材の中で最も丈夫で、水に濡れるとさらに強度が増す性質があります。子供の名前に「麻」を入れる場合は、丈夫に育つようにと願いを込めるようですね。また、繰返しの洗濯にも強く、さらに汚れが落ちやすい性質もあるため常に清潔さを保てます。
光沢・発色性をもつヨーロッパの女性の美しい髪色を「亜麻色の髪」と表現するように麻の持つ独特の光沢は古くから知られていたようです。麻自体の白度も高く、染料が表層に高密度で集まるため発色がよいという特徴もあります。
上記のように、なんだかとってもイメージの良い麻製品のようですが、皆さんご存知のように麻が敬遠される一番の特徴はシワになりやすいという特徴でしょうか。特に濃色のものは優れた発色性ゆえ、濃淡がでてシワがより際立ちます。このシワをだらしないと捉えてしますと麻は面倒くさい製品になってしまします。
シワも涼しさを演出シワができる事によって体に直接ふれる面積が少なくなると、清涼感が増します。生地の表面積も広くなりさらに発散性が上がります。なので夏は思いっきりシワも楽しみたいものです。
しかしあまりに大きなシワや鋭角のシワがみっともなく思える場合は、長時間の着用は避けるなど工夫をしましょう。実は染色もあまり強くない場合が多いので、その点も注意が必要です。
麻独特のシワを楽しみつつ暑い夏を乗り切りましょう。
この記事を書いた人
村上裕之(Hiroyuki Murakami)
山口市のクリーニング店の2代目。趣味はおいしいものを食べることとマンガを読むこと。会社のミッションは服を大切に着る文化づくりに貢献すること。最高のクリーニングを提供するためお客様からいただく納期に対して地域に募金をしたり、J2リーグ所属「レノファ山口」のユニフォームクリーニングなど地元に貢献中。
オフィシャルサイト
http://murakami929.jp
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