こんにちは。響城 れい(日々キレイ)です。
おもしろいニュースを見ました。
「理系男子の料理レシピ」。
共働きでツマが妊娠したのを機に、「料理をしよう」と奮い立ちます。
で、料理の本を見たら、ギモンがたくさんわいてきたといいます。
「ひとくち大って、どんな大きさ?」
「ジャガイモ1個、卵1個といっても、大きさがバラバラなのに…」
「適量、とは?」
何しろ、理系男子。女性ならパパッと適当にやってしまうところでギモンを感じるのは、おもしろい視点ですね。
そこからがスゴいところ。タイマーのほかに重さを計るスケールと、長さを測る定規を用意して、その都度数字を書き留めながら「実験」を重ねていったそうです。
「肉じゃが」なら
肉、にんじん、ジャガイモ、白滝、それぞれにベストな長さを割り出し、文章ではなく、フローチャートで書き表したとか。すると、いつも同じ「美味しい料理」が再現できる。さすが、「モノづくりのプロ」ですね。
「塩、適量」って何グラム? 理系男性が料理レシピ出版(朝日新聞DIGITAL)
下に続く
電車内や人混みなど
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宅配・保管クリーニング(ラクリ)
さて、「掃除」はどうでしょうか?
ネット上には
「カビを撃退する洗剤」
「レンジのガンコな汚れは、これで一掃 !! 」

「風呂場の鏡の白いウロコがみるみる取れる」
「トイレのタンクの黒ズミにはこの裏ワザ !! 」

などの情報が満載。
でも、なかなかうまくいかないのはなぜ???
「掃除」が「料理」と違うところ。
それは「モノづくり」ではないところです。掃除は、「汚れを壊していく」作業。そして、対象になる「汚れ」はどの家でも様相がまったく違います。
これが「掃除レシピは要らない」理由です。
私はハウスクリーニングのスタッフ時代に3,000件以上の家庭を訪問しましたが、本当に違います。
「ガスレンジの汚れ」といっても
・油、煮汁、固形の食材、ホコリ…などの混合体。
・その割合はさまざま。
・重なり具合 ( 時間の経過 ) もさまざま。
どれひとつとして「まったく同じ」ではありません。
そのうえ、汚れが乗っている「本体」の素材や形がこれまたさまざまで、障害物競走のハードルのように立ちはだかります。
例えば
・レンジ用洗剤を振りかけたら色が落ちる換気扇。
・ガスレンジを磨いていたら水漏れで火がつかなくなった…
・バス用洗剤で洗ったらシミになるバスタブ。
・クレンザーでこすったらツヤがなくなった便器のフタ。
・窓ガラスクリーナーをスブレーしたら油膜ができるガラス。

注意事項が多過ぎて、ビビっていまいますね。
そのうえ、素材も素人では判断がつきにくいものが増えました。
・わが家のは「大理石」なのか「人工大理石」なのか?
・「天然檜」なのか「合成木材」なのか?
・フローリングには最終工程でどんな加工がしてあるのか?
戦う相手の状態がさまざまなので、言葉では正確に書けないのです。だから、雑誌やネットの「掃除レシピ」はあなたの役に立たないどころかあなたをますます悩ませてしまうのです。書いてあるとしても
そのとおりにやったとしても
「ぎゃっ、失敗した〜」
「あんまり落ちない…」
「面倒くさくて途中でやめた」
ということになるのですね。
プロは、まさに現場で「実験」を続けていますが、同じ状態は2度とないために、ケーススタディではなく「法則」に昇華して自分のカラダに叩き込むのです。
「どんな洗剤を使うか」なんて、その法則のほんの一部に過ぎません。
プロを目ざすのではないあなたは
「ちょっと濡らして、時間をおいてちょっとこする」
「それを繰り返す」
どんな場所のどんな汚れも、まずはこれで。
すぐに取れなくても、気長にいきましょう。

この記事を書いた人
響城 れい(Rei Hibiki)
ワーク&ライフイノベーター ( 女性活躍推進コンサルタント ) 株式会社ダブルビーイング 代表取締役社長
神戸大学卒業。兵庫県立神戸高校卒業。兵庫県芦屋市出身。菊正宗酒造株式会社人事課勤務。子育て中に30歳で再就職。ハウスクリーニング運営20年、2,000件以上を施術。北海道ガス関連会社のハウスクリーニング事業の立上げを指導。現在は全国各地で年間200回以上の講演、研修を受託している。
オフィシャルサイト http://hibikirei.com/ |
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