立春も過ぎ暦の上ではすでに「春」ですが、「春に3日の晴れなし」との天気用語があるように、この時期は意外と雨や雪が多いです。
そんな急な雪や雨に便利なアイテムが、防水加工が施された服ですね。
市販の撥水スプレーでも、濡れたくないもの、汚したくないものに、シューっとかけるだけで、水滴や汚れを弾いてくれるので、この時期は大活躍します。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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「水滴を通さない」「水を浸透させない」ことを目的に主に、布地の裏側に加工を施してあります。
加工方法は、直接コーティング(塗布)するものと、特殊防水フイルムをラミネート(接着)するものがあります。
コーティングしてある主な物は、テントのフライシートや、リュックサックなどの布地の裏面に加工されているもので、水も通しませんが、空気も通しません。
ラミネートしてある主な物は、ゴアテックス、レインウェアーのように通気性はあるけど、水滴は通しません。つまり、防水加工を施された生地は、ごわごわした着用感はありますが、コーティングやラミネートが剥離するか、穴があかない限りは、防水効果は持続します。
「水をはじく加工」のことをいいます。布地の表面に施される加工で、車でいう「ワックス」の役割と似ています。
水をはじく、水滴にすることで、布地が濡れても水滴は簡単に流れ落ちていきます。
撥水加工は、摩擦や紫外線などの影響で、効果は徐々に低下していくので、着用する前日に市販の撥水スプレーを使用する事で、撥水効果を上げる事ができます。
雨や雪に濡れて汚れが滲んできた衣類や靴は、水洗いする事で、浮いてきた汚れを落とす事ができます。でも、お家で洗える物と洗えない物があるので、まずは洗濯絵表示をチェックしてください。
洗濯絵表示がない、靴やバックは、クリーニング店に相談してください。最近はやりのUGGのブーツも靴クリーニングで汚れも水ジミを綺麗にさっぱり落とす事ができます。
防水加工が施された衣類の代表ともいえるゴアテックス。スポーツ衣類にもたくさん使われていて身近な素材となりました。
ゴアテックスの洗濯絵表示は、「手洗い○」になっている事が多いため、ご家庭で洗う事ができますが、正しい洗濯方法は、ちょっとしたコツが必要になるので、長く愛用するためにも洗濯の4つのコツを身につけましょう。
① 汚れのひどい部分は先に前処理をしましょう。
100円均一ショップで販売されている、Yシャツの襟汚れ落としブラシを使って、袖口や襟など、すれて黒くなった部分の汚れがを浮きやすくします。使う洗剤は、「ぬるま湯1:液体洗剤1」の濃度です。
② 使用洗剤は、液体の中性洗剤
粉末洗剤だと溶けるまでに時間がかかり、繊維の細かい目の間に入り込むまでに時間がかかるので、液体の物を使うと良いです。もちろん洗剤はしっかり溶かしてください。
③ 漂白剤、柔軟剤などは使用しません
加工剤を施す事で、生地の劣化を招いたり、本来の撥水効果の低下を招きます。
④ 自然乾燥後、アイロンをかけることで、撥水性を回復させます
乾燥機を使用するのも一つですが、高温になりすぎる事があるので注意してください。
アイロンは低温(80℃~120℃)で、スチームは使用せずに、あて布をしてかけてください。あて布は、薄く白いハンカチなどが良いです。(色柄物は、まれに色転写する事があるので、必ず白を使用してください。
脱水時に洗濯機から大きな音でゴトンゴトンと聞こえてきたら、一旦停止して、衣類の中にたまったお水を出してください。防水加工の生地なので、水の重さで洗濯機が傾き、脱水がうまく出来ない事があります。
先日、わたしもこの方法で愛用のゴアテックスのコートを洗いました。
まだまだ寒い日が続きますが、少し早目にお洋服のケアをしておくことで、急に暖かくなっても、ファッションを楽しむ事ができそうです。
今回の担当は、染み抜き職人のあやでした。
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![]() ファッション大好き!大手アパレル企業・染み抜き屋を経験し、数々の想い入れのある衣類のケアをおこなう職人。現在は、福岡市を中心に、染み抜き、染色、デニムリペア、リフォームなど、洋服のトータルメンテナンスで活躍中。 オフィシャルサイト http://niyaho.blog.jp/ |
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