羽毛は、わずかな隙間でも生地から吹き出してきます。このため羽毛製品はダウンプルーフという生地の織目を密閉する加工がされています。
ダウン製品から羽毛が飛び出てくる原因はこの加工が不充分なことが考えられます。
生地を傷つけるピンなどは、絶対に刺してはいけません。
以下は、ダウンの特徴と着用の注意点・保管方法などをご紹介いたします。
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宅配・保管クリーニング(ラクリ)
・ダウン製品は貴重な水鳥だけでできています
羽毛布団やダウンジャケットなどの、中綿素材には水鳥羽毛だけが使われます。
陸鳥は羽根飾りに、水鳥の羽毛は中綿素材に使われます
陸鳥の羽根は扁平なので、生地に密着する赤い羽根はニワトリ、羽根飾りもヤマドリなど陸鳥のものが使われます。
水鳥の羽毛は、丸みのある立体的な形をしています。このため空気を大量に含んで浮きやすく、また保温性が高いのです。
特にダウンと呼ばれる羽毛はフェザーにはある羽軸が無く、タンポポの種のようにボール状に綿毛が伸びています。
このダウンは、水鳥の胸の肌に近い部分だけにわずか10数グラムしか生えない貴重なものです。ですから、品質表示には、ダウン○%、スモールフェザー○%と表示されていす。中綿素材には、ダックやグースのスモールフェザーやダウンなどの羽毛が使用されています。
・ダウンには大きな品質の差があります
東南アジアのダックよりも北欧のグースのほうが一般に高価で、北方の産地ほど良質になります。最高級品として北極圏の野生鴨アイダーが知られています。洗毛が不十分な不良品の場合、洗うと表地に水鳥の皮脂汚れが染み出してくる物もあります。
特にダウンジャケットや中綿衣料品を、保管後に取り出してみると、袖や裾の部分の色が退色していることがあります。また、ボンディング製品や樹脂コーティング品が、ドライクリーニングによってベタついたり剥がれたりすることがあります。これらの最も大きな原因は、ポリ袋を掛けたままでの通気性のない状態での保管です。
・ガス退色は湿気と燃焼ガスによって発生します
ガスレンジや暖房器などによる燃焼では、必ず酸化窒素ガスというものが発生します。
お渡し用に掛けられたポリ袋は、中綿に含まれる湿気をこもらせ、酸化窒素ガスは透過してしまいます。必ずポリ袋を取り外して通気性の良い状態で保管してください。
・ポリウレタン樹脂は湿気によって分解します
ポリ袋に入れたまま保管していると、湿気が発散されないので、コートやブルゾンに使用されているポリウレタン樹脂の加水分解が進行します。分解した樹脂は、ドライクリーニング溶剤を吸収して溶け出し、ベタついたり剥がれたりする原因になりますので、クリーニング後はすぐにポリ袋を取り外しましょう。
この記事を書いた人
佐久間由美子(Yumiko Sakuma) クリーニングShopサクマ 代表
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