感染予防とお洗濯
朝夕がめっきりと寒くなりました。
これからの季節、ノロウイルスによる食中毒感染症が増え、特に11月から2月にかけては発生がピークとなります。
ノロウイルスの感染洗胃腸炎の症状は、嘔吐から始まることが多いと言われます。例えば、ノロウイルスに感染してカーペットの上に嘔吐した場合、わずか1gに100万個以上のノロウイルスが存在するとされ、それがチリとして舞い上がり人に接触すると、わずか10~100個のノロウイルスで感染すると言われます。
従って、これからの時期に突然の嘔吐や下痢で、衣類やカーペットに付着した場合は、ノロウイルスではないことを確認できるまでは、しかるべき処置か対応をしておく必要があります。(病院へ嘔吐物もしくは便を持ち込めば、迅速に検査できます。)
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しかるべき処置ですが、まずは丁寧な手洗いを心がけてください。逆性石けんで指先から爪の間・手首までを水で洗い流しながら洗いましょう。これを処置の前と後、また感染者に接する機会ごとに丁寧に洗いましょう。徹底した手洗いが、予防の第一段階です。
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カーペットなど床に落ちた場合処置方法としては、まずは使い捨てられるエプロン・手袋・マスクを着用します。ウイルスが飛び散らないよう、汚物にペーパータオルをかけ、静かにかきとらずに取り除きます。更に数回に分けて拭き取ります。
そして塩素系の消毒液を吹きかけて、更にペーパータオルにも塩素系消毒液を染ませて、数回拭き取りましょう。
この作業に使用したペーパータオル・エプロン・手袋マスクなどは、ごみ袋を二重にして、塩素系消毒剤を噴霧してから密閉し廃棄してください。
衣類の場合は、廃棄するのであれば、上記のように塩素系消毒液を噴霧してから密閉して廃棄してください。
もし消毒をしたいのであれば、上記の方法で汚物を除去してから、塩素系消毒液に漬け込んで消毒する方法があります。
この場合は、衣類の塩素系漂白剤を水で薄めて消毒液を作ります。10リットル水に対して、小さじ2杯の塩素系漂白剤を入れてよく混ぜてください。
そこに20分ほど漬け込めば消毒できます。その後はすすいでから、お洗濯してください。
漬け込む際には、多目の消毒液を用意しましましょう。
注意点として、一度使用した消毒液は再利用できません。そして薄めて時間が経過した消毒液も効果が無くなります。
この方法は、家庭洗濯できない衣類は勿論のこと、ご自分での処置は不可能です。信頼できるクリーニング店にご相談下さい。
最後に重要な事をお話しします。
もし嘔吐物や汚物が付着してしまった場合に、それをクリーニングには、しっかりと状態を告知してください。
ノロウイルスでなくても、汚物などのクリーニングでの処置には、しかるべき施設と機材が必要で、それに反すると法にも抵触します。
また、何も言わずに汚物の付着した衣類をクリーニングに出した場合、もしそれがノロウイルスの感染源にもなってしまえば、クリーニングを出したご本人に法的な責任を問われかねません。
ノロウイルスを含めた、消毒処置ができるクリーニング店は限られていますので、先にお問い合わせされてから依頼されるようにしましょう。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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