しみ抜きって、洗剤とブラシで叩いて擦って、ただひたすら落ちるまで直向きにその作業を繰り返すように思われていませんか。確かにそのようなしみ抜きもございますが、それもしみ抜きの一つの方法であって、実はそれ以外にもさまざまな方法があります。
その一つとして、薬剤により凝固・固着したシミを溶かして落とす方法があります。
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この様なしみ抜きの他に、シミの成分が時間の経過とともに酸化もしくは還元反応して、繊維と共に変色しているシミが存在します。これらは黄ばみとか黄変とか、また色の濃いものでは変色などと呼ばれますが、これに対応してしみ抜きはまた特別な作業となります。
いわゆる、漂白が必要になるのですが、漂白とは酸化または還元剤を使用して、酸化または還元しているシミを、逆の反応を起こしてシミを無害化させる方法です。
簡単に記しましたが、実際には様々な工程を経てまたシミの反応を見極めながら作業します。シミや繊維により状態は様々ですから、シミそれぞれにより工程や反応温度・時間また薬剤の濃度など全て違います。
しみ抜きって、クリーニングの延長線上にあるように思われますが、実際には全く別の作業です。しみ抜きは知識が必要で、汚れの種類も勿論ですが、それも繊維から染色そして衣類に使用される樹脂などの副素材まで知っておく必要があります。
しかも基本的に責任を持って取り掛からねば、何の保証もないわけですから、本当に大変なお仕事です。
しみ抜きをご依頼される際には、決して単純な作業ではないことをご理解ください。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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