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お洗濯
2017/10/01

体内からでなく外部から目に見えない汚れが付着するメカニズム

イドカバネット

衣類に付着する汚れには、体内からの汗や皮脂・垢などによるものと、それ以外の外的要因によるものに分けられます。

汗や皮脂は黄ばみの原因にもなりますし、衣類の汚れの多くは体内からの汚れと言っても過言ではないでしょう。冬場でも毎日、汗や皮脂は分泌されます。従って、お洗濯で汚れの話題は、ほとんどが体内からの汚れの話題となるのでしょう。ですから外部からの汚れの話題となれば、食べこぼしや泥はねなどのしみ抜きの分野の話になるのではないでしょうか。


しかし実際には、食べこぼしや泥はね等イレギラーやハプニングによる外的な汚れ以外に、普段の着用で徐々に、ホコリや粉塵などが衣類に付着して汚れていきます。ところが、それに関しては、皆さんあまり興味を示しませんし、そのプロセスやメカニズムはあまり取り上げられません。

そこで皆さんに質問ですが、ご自宅のテーブルや家具などを拭き掃除をしなければどうなるでしょうか。2~3日も放っておくと、ホコリが積もってくるのではないでしょうか。窓ガラスだって拭き掃除しないと、内側からも汚れてきますし、クロスの壁だって汚れてきますよね。

そうなれば衣類だって、着用していても当然ホコリが付着していると考えられます。しかしホコリ程度なら、手で掃うかブラシをかけるかすれば取れるでしょう。問題は、そのホコリが汚れとなる場合です。

下に続く



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その説明の前に、ホコリに関して触れてみたいと思います。

一般的なホコリの大きさは、1ミリメートルの10分の1から100分の1程度を思い浮かべると思いますが、これは目視で見える限界の大きさです。

実際には1000分の1ほどの、バクテリア程度の大きさのほこりが存在し、自動車から発生する粉塵はこの大きさになります。更に浮遊粉塵と呼ばれる、常時空気中に存在するホコリは1万分の1以下で、ウイルス程度の大きさの粉塵が存在します。



話を汚れに戻しましょう。

油分は細かい粉塵と混ざると、固着性を持って衣類の汚れとなります。

例えばポリエステルやアクリルなど親油性の高い繊維は、油と馴染みやすいために手や体からの皮脂になじみやすく、その皮脂汚れとホコリなどの粉塵が混ざりポケット口などに黒ずんだ汚れとなります。この例は手垢という体内からの汚れの複合ですが、この様な条件がなくても、空気中に油分が存在するケースもあります。



家庭や飲食店などで食用油を使用する空間が近くにある場合、これらの油は大豆油や菜種油など、熱せられると空気と不飽和結合し飛散します。それら飛散した油分は、空気中の酸素により酸化され劣化が促進され、また空気中の粉塵なども結合します。

この際に着用している衣類にも、勿論のこと汚れた脂分が付着します。

その後時間の経過と共に、油分が加水分解して繊維と粉塵を結合して衣類に固着します。これらはたいへん小さな汚れなので、少ない量では目立たないのですが、それが蓄積されると衣類の色がくすんだり、明らかな汚れとして目立ったりします。

植物油などが存在しない空間でも、自動車の粉塵やディーゼルの粉塵など、微細な粉塵に固着性があり、衣類に付着するだけで固着して汚れになるケースもあります。この場合は特殊なケースではなく、街中や交通量の多い場所には、この様な粉塵が浮遊していると考えて間違いではないでしょう。

油分が存在しなくとも、粉塵が衣類に固着するケースもあります。
それは静電気です。



伝導性の低い繊維とウールなどの組み合わせにより、特に気温が低く乾燥した冬場などは、静電気が発生しやすくなります。静電気を発生した衣類は、浮遊粉塵を吸収しやすくなります。

先程も説明した通り、浮遊粉塵はたいへん小さくウイルス程度の大きさしかないものも存在します。それらの浮遊粉塵が静電気により繊維の奥まで入り込むと、油分が存在せずとも汚れの原因となり得ます。

これら粉塵の蓄積により衣類の汚れは、一朝一夕で発生するものではありません。毎日の蓄積により、徐々に表れる汚れですので、目立つものではないでしょう。

しかし、汚れの蓄積は確実に進んでいるでしょうから、ワンシーズン終了後の衣類のお手入れは最低限のケアーなのです。


(文/Takeshi Tsukiyama)













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