「しまい洗い」で使い捨ての時代にさよならしよう
暑さ寒さも彼岸まで。この言葉が死語になるくらい最近は、彼岸を過ぎても暑かったり、寒かったりしますね。かろうじて日本にはまだ四季があるとは思いますが、昔のそれとは変わってきているようです。
変わってきていると言えば、衣替えに関するライフスタイルも当然変わってきています。
着物文化の時は「袷」は10月から5月まで。というようにきっちり決まっていました。
最近は気候の変化に加え、冷暖房が整い、1年中同じような服で過ごせることが多くなり、特に「衣替え」を行わない人も増えているようです。また、自分のこだわりのファッションで通年過ごす人や、ファストファッションでシーズンが終われば衣類を処分してしまう人もいるとか。そんな状況でクリーニング屋の私が、「しまい洗い」と言ってもピンとこないかもしれません。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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宅配・保管クリーニング(ラクリ)
最近、朝晩は少し秋めいて来たので気の早い人は夏物の「しまい洗い」を始める時期です。
そんな中、クリーニング店には同時に冬物が増えています。これは昨年着たものを、そろそろ今年も着そうだから洗おうという事です。
考え方としては来シーズン着るか着ないか分からない服をクリーニングに出すより、いざ着る前にクリーニングする方が出費が抑えられて、合理的なのは理解できます。
しかし、合理的な人なら分かるはずです。「しまい洗い」しなかった服が悲惨な運命をたどることがあることを。そうです、シミや変色などが出ている場合があります。落ちない場合や、追加料金がかかってしまい、結局「しまい洗い」しておけば良かったなんてことも。
なぜこんなことを考えているかというと、最近、冬物の制服がクリーニング品で増えて来たからです。
制服はかなりの確率で次のシーズン着ますよね!!ファストファッションでもありませんよね!!子供がなかなか制服を出さなかったのかもしれませんが、制服でもなかなか「しまい洗い」をしないくらいだから、普通の服はしませんよね。
しかし、あえて言います。衣替えは日本の文化ですし、使い捨ての時代にサヨナラするためにも「しまい洗い」をしましょう。皆様の大切な洋服を「シミや変色で残念」から守るためでもあります。
この記事を書いた人
村上裕之(Hiroyuki Murakami)
山口市のクリーニング店の2代目。趣味はおいしいものを食べることとマンガを読むこと。会社のミッションは服を大切に着る文化づくりに貢献すること。最高のクリーニングを提供するためお客様からいただく納期に対して地域に募金をしたり、J2リーグ所属「レノファ山口」のユニフォームクリーニングなど地元に貢献中。
オフィシャルサイト
http://murakami929.jp
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