ひんやりした空気の中にも、あたたかな陽ざしがキラキラ。何となく心がはずんできますね。
いやいや、窓ガラスの曇りが目についてしまうかな?
お掃除セミナーで多くの方からいただく質問です。
「お掃除、どこまでやればいいのですか?」
毎日毎日お掃除しているのに終わらない、と。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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宅配・保管クリーニング(ラクリ)
私は5年前から始めたひよっこランナーですが、マラソンは42.195km と決まっています。
どれだけしんどくても、「あともうちょっと」と頑張れますし、ヨタヨタ走り終わった後の「やったぞ〜」という気持ちの高まり、そしてビールの美味しいこと !!
どこがゴールかわからずにスタートする、ゴールが見えた?と思ったら「実は、あと10km先ですよ〜」を繰り返される。そんなレースで、気力がわいてくるはずもありません。「楽しくやろう」なんて、絶対に無理ですよね。
「掃除はどこまでやればいいのですか?」
いちばん初めに考えなければならない問題。なのに、なぜか答えがなかった問題に、今回はバッチリ答えを出します。
まず、汚れの度合いの変化を見てみましょう。

新築の家も、工事の跡で結構汚れていますね。暮らし始めると、汚れはどんどんたまっていきます。
おまけに、モノが増えれば汚れも増える・・・
家族の人数が減ったり、油料理が減ったりすると汚れカーブも少しずつ緩やかになってきます。
では、その汚れに対して、あなたはどれだけ掃除できていますか?
書き込んでみましょうか。汚れ曲線を上回っていますか?
ハウスクリーニング業者として3,000件以上訪問してきた私が、平均的な状態を書き込むと、こんな感じです。

新築のときは、いちいち一生懸命 (^ o ^) 家族にも「汚さないで」と命じて、せっせせっせと掃除しています。
でも、だんだん慣れるし忙しくなるし、で曲線は上昇の勢いがなくなって・・・年をとると体力的にも大変になり、ついには「今までできていたことができない」、下降線という状態になります。
わかりやすく言うと、「累積赤字増大中」。
これは、ある意味しかたがないし、自然なことですよね。だから、「どうせ無理なんだから、このままでいいじゃないですか」というのが答えのひとつ。
え?そんなだらしないこと許せない?それじゃ、家族に顔向けできない?
では、なぜ「どうせ無理」なのかをプロとして解説していきますね。
「累積赤字」の原因を考えてみましょう。
まず
・人的要因
・忙しいので時間がない
・疲れていたり、年をとったりして体力がない
・複雑な汚れに対応する技術がない。
・うまくいかないのでやる気が出ない。
だからテレビの「掃除特集」を見たり、ネットで調べたり、スーパーの店頭で新しい洗剤をまじまじと見つめたりして「努力」するのですが、実は、原因はこれだけではないのです。
それは、構造的な要因です。
・家が広過ぎる。
・高い所などで手が届かない。(玄関ドア、窓ガラス、吹き抜け天井、上下スライド窓など)
・狭くて手が届かない。(洗濯機の後ろ、洋式トイレの便器の奥、冷蔵庫の横など)
・分解するのが面倒くさい、できるかどうか不安で手つかずに。(風呂の排水口、掃除機のゴミカートリッジ、加除湿器のタンク、ガスコンロなど)
・建材が複雑で手を出すのがこわい。(大理石、ステンレス、アクリル、陶器、石材、フローリング・ガラス加工など)
そして最後に「見えない」部分。そう、あなたには見えていなくても、しっかり汚れている部分があるのです。
「知らぬが仏」には、こんな部分があります。
・換気扇の内部や天井裏のダクトの中。
・ユニットバスのエプロン(横板)の中。
・エアコンや加除湿器の中。
・トイレのタンクの中。
・マンションの受水槽の内部壁。
最近の家は、ビルみたいにどんどん複雑になっていますから、大変・・・
「いいじゃないですか、どうせ見えないんだから」と言うと「見えないからといって手を抜くのは、いかがなものか」と反論が返ってきます。
何で、そこまでご自分を追い込むのかな?

あなたは、この図の「A」を見る人ですか?
「まだまだできていない」って。
それとも、「B」を見る人?
「ま、いいか。ここまでやったんだし」って。
あくまで「掃除」に関して、私の経験からの感想ですが、「A」を見る人は、きちんとしていますが、ストレスを感じやすい人。そして、他人にも攻撃的になりやすい人です。
この場合の他人とは、家族です。
つまり、夫に「たまには掃除ぐらいやってよ」と詰め寄ってみたり、元気で泥んこの子どもに「何やってるの !! 」と怒ってみたり。
「B」を見る人は、いい加減、と言われますが、心は穏やかです。他人にも多くを求めず、優しくなれます。
日曜日にゴルフに行く夫を「いい天気でよかったね〜」と送り出し、ケチャップまみれの子どもを「きゃー、可愛い♡」と思えるのです。
それでも「何かしたい」という方のために。
次回は「累積赤字を漸減させる方法」をお伝えします。「消滅」じゃないですからね〜♫
この記事を書いた人
響城 れい(Rei Hibiki)
ワーク&ライフイノベーター ( 女性活躍推進コンサルタント ) 株式会社ダブルビーイング 代表取締役社長
神戸大学卒業。兵庫県立神戸高校卒業。兵庫県芦屋市出身。菊正宗酒造株式会社人事課勤務。子育て中に30歳で再就職。ハウスクリーニング運営20年、2,000件以上を施術。北海道ガス関連会社のハウスクリーニング事業の立上げを指導。現在は全国各地で年間200回以上の講演、研修を受託している。
オフィシャルサイト http://hibikirei.com/ |
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