こんにちは!日本スーツ大学教授の麻野かずみです!
今日は春に向けて新しいスーツを買おう!と思っている人のための「チェックポイント」をお話しします。
シルエットやパターン(柄)などは、お洋服を選ぶ上でとても重要です。でも、
素材選びにもスーツの寿命や人に与える印象を大きく左右する要素があるって、知っていましたか?
「良いスーツ」とは、高額なものと必ずしもイコールではありません。では、何がスーツの良し悪しの決め手となるのか。これを紐解きながら解説していきたいと思います。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」


宅配・保管クリーニング(ラクリ)
(素材)ウール100%であること。
ストレッチ素材を選ばない近年多く見られるリーズナブルなスーツに多い「ストレッチ」。身動きのしやすさが好評の理由かもしれません。
様々なストレッチ素材がありますが、内側の表示に「ポリウレタン」の表記があったら要注意。スーツは上手に着れば10年以上も着られる長寿アイテムです。しかしながら、この「ポリウレタン」という素材は3〜5年と寿命が短いのが特徴です。ストレッチ素材が伸びきって膝部分が歪んでしまったり、クリーニングやアイロンをしても形が回復しなくなるので通常の半分〜3分の1程度しか着られないので、オススメしません。
ポリエステル素材を選ばないスーツは本来ウール100%やシルク混などの天然素材を使いますが、近年では丈夫なポリエステル素材を使うスーツが出てきました。私は日頃スーツの整形作業を毎日何十着としていますが、光沢感や手触りの違いは一目瞭然。ポリエステル100%は夜のご職業かと思うほど不自然な光沢感があるので昼間のお仕事の方には不向きだと言えます。
そして、冬場はウールのニットを重ね着すると、素材の組み合わせから静電気が起きやすくなりますし、夏場は汗を吸収しないので、パンツが足にくっつきやすくなりパフォーマンスの低下に直結します。
(サイズ感)適度な余裕があること
胴回りがピッタリしているジャケットは選ばない満腹時は前のボタンを閉めたくない!と思うほどのフィット感は、正しいスーツのサイズではありません。
ボタンを閉めた時に、こぶし一個が入るくらいの余裕があるのが正解です。
また、着用のルールとして、立っている時はボタンをして、座る時にはさりげなくボタンを開けるのがルールです。(政治家や俳優さんたちが出る格式高いパーティを見るとわかると思います)
お尻の見える丈のジャケットは選ばないジャケットの長さはヒップが8割隠れるくらいが「今っぽい」。タイトなシルエットがスーツでも主流になっていますが、ビジネスシーンで着用するなら「タイトすぎ」は考えものです。
スーツの本場、イギリスやイタリアの男性からすると、「お尻を出して歩いている」と表現されて、それは滑稽な姿なんだそうです。購入時には必ず色や柄と一緒に全体的なバランスも見るようにしてください。
細すぎるパンツは選ばない太ももがピチピチの男性、よく見るんですよね〜。カッコイイとか、カッコ悪いというよりも、単純に動き難いと思います。
素敵なスーツを着たら、身のこなしもエレガントにしたいものです。例えば床に物が落ちた時に拾う仕草は、できればサっとこなしたい。しかし、窮屈なパンツでは、そんなスマートさは作れない。ということです。
(流行)着用シーンとのバランス
最近の流行として、大きめのチェックやウィンドウペーン(大きな格子柄)があります。同系色や織柄であれば、さりげないオシャレさが表現できるのですが、例えば入社1年目の新人さんが着るのにはちょっと派手すぎます。いや、だいぶ派手かな。
一般的な会社員が営業周りで着用するスーツとしては「無難」なネイビーやグレー、そして無地や細いラインのストライプくらいにしておくと良いと思います。
いかがでしたか?
今後、歳を重ねても着続けていく男の勝負服「スーツ」。今日紹介したルールは、流行や歳が変わっても大きく変化することはありません。
そもそもビジネスマンがスーツを着る意味とは、
相手への敬意です。
仕事で着用する場合はオシャレ以前の
「マナー」であり、オシャレや個性を限られた中で表現するのが
「オトナのスマートさ」なのです。
スーツを着用する時は、一人ではなく何人か集まる時だと思います。これは、場の空気や、話が円滑に進むかどうか、そして「一緒に仕事ができる人なのか?」という相手の疑問に、無言で答えることができる言わば信用手形なのだと思ってください。
人と比べられる面接やプレゼンの時はなおさら気をつけたいところですね!
せっかく買うスーツが、「残念なスーツ」にならないためのヒント、ぜひ覚えておいてくださいね^^
では!have a coooooool suits!
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(詳しい場所は、お申し込みいただいた方に別途ご連絡)詳しい内容はこちらをごらんください(
https://www.seminars.jp/s/187335)。
一般社団法人日本スーツ大学公式ウェブサイト
この記事を書いた人
麻野 かずみ(Kazumi Asano) くりーにんぐ あさの 代表
「お客様にお洋服を楽しく着ていただくこと」が使命のスーツアシスタント。スーツ販売、スーツコーディネート指南などを経て、現在横浜市にてクリーニングショップ及びオーダースーツの代理店を経営している。
オフィシャルサイト http://cleaning-asano.com/ |
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