数多くの経験や鍛錬で生み出されたものには、かないません。
五郎丸選手のキックも、プロのお掃除も、一緒です。プロにはプロの領域があります。汚れが落ちないからといって無理せず、キッパリあきらめるのも一つのお掃除です。今日はそんなお話です。
あの五郎丸歩さんのインタビューを見ました。
「失敗からの学びを成長に」
昨年大活躍でブレークした五郎丸さんですが、その前回2011年のワールドカップでは代表から外れていたそうです。
そのまま落ち込んでしまう選手も多いといいますが、彼はこう考えたそうです。
「まだ足りないものがある」
その悔しさをバネに、一番得意だったキックをさらに磨こうと決意。何度も試行錯誤をする中で「自分のルーティン」を生み出したといいます。
下に続く
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「ルーティン」とは
キック前後の1つ1つの動作を積み上げて組み立てること。
立ち位置、ボールの置き方、助走の仕方など。
いろいろな条件設定を数値に置き換えて、自分なりに「こうやったら、結果は何点」と自己採点を繰返し、精度を上げていったとか。
その一部があのポーズ。
単なるおまじないではなかったんですね !!
成功率が徐々に上がり、自信がついたと言います。
どんなグラウンドでも、どんなボールでも、どんな風向きでも。確か、イチローも同じことを言っていましたね。だから、この2人のポーズはモノマネになりやすいのです。
でも、「人に教えられて、ではない」
ここがポイントだそうです。
おそれ多いですが(笑)掃除も同じだなと思いました。
「汚れを一発で取りたーい」
「その方法を教えてほしい」
「どんな道具? どんな洗剤を使えばいいの?」
と思って、あたふたしていませんか?
確かに、プロの掃除屋も、このルーティンを持っています。
五郎丸選手のように脚光を浴びることはありませんが、長い時間と経験を積んで身につけたものです。
とことん家の掃除をしようとするなら、ガンコな汚れをきちんと落とそうとするなら、雑誌に載っている「レシピ」なんか、まるで参考になりません。
え?「料理はレシピ通りに作ればうまくいく」? そう、掃除は残念ながら料理とは違います。なぜなら、そもそも「戦う相手」が違うからです。
「換気扇の掃除」を例にとりましょう。
換気扇の種類や形、素材、塗装の状態、汚れの重なり方、汚れの付き方、掃除に使う水、当日の温度、洗剤の古さ…それぞれ、みんな違います。
しかも、「カビ」「水アカ」とひとことで言っても、成分が微妙に違います。
お友だちと「油汚れには重曹?セスキ?」なんて盛り上がっても、そもそもあなたが考えている「油汚れ」と、お友だちが考えている「油汚れ」は違うので、答えは出ないのです

雑誌の「掃除レシピ」を見てがんばることって「五郎丸選手のポーズをマネしたらキックがうまくなる」と思い込むことに似ているなぁと思います。
子どもならラグビーを楽しむきっかけになりますが、オトナの仕事としては単なる「猿マネ」です。
家をきちんと掃除すると決めたなら、とことん汚れと格闘する。いろいろな洗剤を買って、いろいろな量を試して、手順も力の入れ具合もいろいろ変えて、トライ&エラー (^ ^)「あっ、こんな感じのときはこうすればいいんだ」と身体で感じる瞬間があります。
そのかわり失敗もある。
洗剤でしみをつくってしまったり、ゴシゴシ磨いていたら傷がついたり…「労なくして一発でできる魔法のワザ」なんかありません。
今の家は、建材も構造もビルトイン機材も、ほとんどビルと同じ。とてもとても、普通の人の手に負えるレベルではありません。
ビルには専門の管理業者がいるように、「家をきちんとキレイにしたい」と思うなら、五郎丸選手並みの「年月」と「取り組み方」が必要です。でき上がった形だけマネても、ダメなのです。
さて、ここからです。
「掃除」
そこまでやりますか?
そんな時間がありますか?
あなたは「掃除」のために生きているのですか?
本当はできないことなのに「できるんじゃないか」「やらなきゃいけない」と悩み続けていませんか?
そんなところで悩んでないで。高望みしないで、そこそこのところでスパッとやめてみては?
それを決めるのは、家族でも友だちでもなく、あなたなのです。
この記事を書いた人
響城 れい(Rei Hibiki)
ワーク&ライフイノベーター ( 女性活躍推進コンサルタント ) 株式会社ダブルビーイング 代表取締役社長
神戸大学卒業。兵庫県立神戸高校卒業。兵庫県芦屋市出身。菊正宗酒造株式会社人事課勤務。子育て中に30歳で再就職。ハウスクリーニング運営20年、2,000件以上を施術。北海道ガス関連会社のハウスクリーニング事業の立上げを指導。現在は全国各地で年間200回以上の講演、研修を受託している。
オフィシャルサイト http://hibikirei.com/ |
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