今日は、お掃除のタイミングについて、ちょっと考えてみたいと思います。
要は、掃除は「いつやるか?」ご家族がいる方にとっては、これも実は重大なポイントなのですよ〜
ひょっとして、あなたは…家族が出かけた後でお掃除していませんか?
「人がいると邪魔」
「ホコリが立ったり、掃除機の音がしたりして迷惑がかかる」
…などの理由でしょうか。
これって、もったいないです。
掃除は「家族がなるべくたくさんいる時」にしましょう。
ただし、必ず「邪魔だ〜」とか「なんで今ごろ」とか言われますから
「だって、忙しいんだからしょうがないでしょ」
「そこ、どいてよ」とか言ってはいけません。
「すいませんね〜、ちょっと時間をうまくとれなかったので」
「あ、ちょっとだけどいていただいていいですか?」と
平身低頭することを忘れずに。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
ここからは私の経験。大型マンションの清掃をしていた時のことです。
32階建て全270戸のマンションに、清掃スタッフは毎日たった2名。
とても手が足りませんから、最初は苦情が続出でした。
「あっちに泥の足跡がついている」
「こっちにゴミが落ちている」
「ホントにちゃんとやっているの? 高いお金払っているのに・・・」
「ぜんぜん姿を見かけないじゃない !! 」
ついには、私たちの存在そのものを疑われてしまうことになり、ちょっと工夫してみました。
そこで!!!
住民の通行時間や量を調べて、たくさん人が通る時に掃除をすることにしたのです。
特に、朝の9時前のエントランスには、幼稚園に向かうママさんたちが子どもの手を引いてたくさんいます。そこに必ず登場するようにしたのです。
長いスクイジーを使ってガラスを磨いたり、ほうきと塵取りを持って床を掃いたり、植木の葉を丁寧に拭いたり。
本当は、子どもさんが走り回るのをよけなければならないので、あまり効率がいいものではなかったのですが・・・
そして…
「いってらっしゃいませ !! 」
「今日はいいお天気ですね」
と、元気にあいさつ。
「私たち、がんばっていますよ〜」と印象づけます。
すると。不思議なことに、次第に苦情が減ってきたのです。
それどころか、
「お掃除の人が頑張っているのに、ゴミ置き場のルールを守れない人がいる」
「ゴミ袋から出る汚れで廊下を汚した人は、自分でちゃんと拭くことにしよう」
などという声もでてきたのですから、驚きました。
どうせ「いつでも、どこでもキレイ」なんて無理なのです。だから「がんばっている姿を見せる」。
じつは、掃除を効率よくやることよりも、大切なことですね。
これは、「掃除」という作業の特性でもあります。ケーキや料理は、舞台裏が見えなくても、作品が出て来たら「うわぁ〜っ、美味しそう !! 」と感動しますよね。
でも、お掃除はどうでしょうか。
主婦の方が参加されるお掃除研修会で、いつも聞いてみます。
「朝食を済ませて家族を送り出し、パンくずや食器の後片付けをします。帰って来た家族に『うわぁ〜っ、片づけてくれてありがとう』と言われたこと、ありますか?」
みなさんの答えは、もちろん。「そんなこと、あるわけないじゃないですか〜」
料理やお菓子は、「ゼロからプラスを作る仕事」。なかったものが生まれる感動、広がりや個性があります。
それに対して、掃除や日頃のお洗濯は「マイナスをゼロにする仕事」。
ゼロとは「当たり前」の状態。しかも、新品には負ける…
だから、結果で評価されることがほとんどないのに、やらないとマイナスだけはくる、という悲しい (?) 仕事なんです。
ホテルの部屋に入った時に
「おばちゃん、キレイにベッドメイキングしてくれてありがとう」と思わないように。
昨日、犬の汚物を苦労してキレイに取ったのに、初めて来たお客様が「古ぼけた駅だな」としか感じないように。
「掃除しても誰もほめてくれない」という声をよく聞きますが、外から帰って来た人にとっては、片づいた状態が「当たり前」だから、その大変さに気づかないのは無理のないことなのです。
ならば、やる方も賢く取り組みましょう!!!
「掃除している姿を見せる」のです。
掃除機も、家具も、ちょっと重そうに持つ。ホコリを立てないようにそっとそっと相手に気を遣って。
掃除機のスイッチを入れる時は「音がするけどいいかしら?」と断って。で、「バタバタしていて申し訳ないから」と、途中でやめてしまう。
それでも「やる気」だけは十分に伝わりますから (^ ^)
銀行や飲食店、クリーニング、不動産などの店舗でも、「営業時間中の店頭お掃除」はおすすめです。
会社に勤めていたころ、毎朝出勤時に通る不動産屋で、社員全員でワイワイとガラス磨きをしていました。
すると不思議なもので、昼間にそのお店の前を通るとガラスやステンレスがピカピカして見えて「毎朝あんなふうにやっているからキレイなんだな」と思えるのです。
朝の光景から、自然に連想するのですね。
特に築年数が多い (古い) 場合、実際にキレイに保つのは大変です。
でも、お客様が多い時間帯や、お客様からよく見える場所でお掃除動作をすることで「へぇ、ちゃんと社員教育ができてるな」「だから小ぎれいなんだな」と思ってもらえますから。
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![]() ワーク&ライフイノベーター ( 女性活躍推進コンサルタント ) 神戸大学卒業。兵庫県立神戸高校卒業。兵庫県芦屋市出身。菊正宗酒造株式会社人事課勤務。子育て中に30歳で再就職。ハウスクリーニング運営20年、2,000件以上を施術。北海道ガス関連会社のハウスクリーニング事業の立上げを指導。現在は全国各地で年間200回以上の講演、研修を受託している。 オフィシャルサイト http://hibikirei.com/ |
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