いや〜な梅雨時期。またまたやってきてしまいました。・・・「カビるんるん」が大活躍の季節です。
今日はお家の中のカビ対策。じっくりとご覧ください。
カビ・・・色、黒、緑、赤・・・いろいろな色や形がありますね。どれくらいの種類があるかご存知ですか?
なんとなんと、5万種類以上だそうですよ〜 (^ o ^)
テレビや雑誌の取材でおなじみの「衛生微生物研究センター」のサイトを見てみましょう。
「カビ」って、奥が深い。あ、なるべくなら、お食事時は外してくださいね。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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私は、掃除のプロとして、20年以上もカビとお付き合い (笑) してきました。
カビに悩むお客様の切実なお声も、本当にたくさん聞きました。
千葉県での「ハウスクリーニング講座」でのこと。。。
定年退職後、張り切って家の掃除にチャレンジしようと参加した60代男性が、何やら怒っています。
「妻が真面目に掃除をしていないので、風呂場がカビだらけ。カビ○○○○ (市販のカビ取り剤の名前 ) を5本使ってみたが、ノドが痛いばかりであまり落ちないじゃないか !! 他にもっと効く洗剤はないのか?」
「妻が真面目に・・・」の部分はともかく、とても真剣。他の受講生も「あるある〜」とうなずいています。
もうひとつ。「北側の部屋の結露がひどい。窓サッシについた黒いカビをキレイに取る方法は?」これも、多くの方の「てっぱん?」のお悩みです。
今回は、このふたつのギモンを解決していきましょう。
カビの種類など、難しい知識は必要ありません。「とっておき」は、実はとてもとてもシンプルなことなのです。
「泥棒をみたら110番」のように「カビを見たら 『カビ○○○○』 」とばかり、シャーッとスプレーしていますよね。「だって、テレビCMでそうやっているもの」これが問題なのです。
ここで、カビのつき方をカッコよく図にしてみました。
カビは、よく見ると表面が「ぬるっ」とか「もわっ」とか、しています。黄色い部分です。
「新しくて、湿っていて、柔らかくて、カサが大きい」というのが特徴。「軽い」というのは、「取るのがカンタン」という意味です。
それに対して、カビの中心部は上から押されたり時間が経ったりして「かさっ」「びしっ」としています。
「古くて、乾いていて、硬くて、カサが小さい」という特徴。
でも、「重い」つまり、取るのに手間とパワーが必要なのです。
黄色 (表面) と赤 (中間) と黒 (中心) の割合は、一般的に7・2・1。
いかがですか?
「こんな話、初めて聞いたぞ !!! 」という方が多いでしょう。
ここまでわかれば、いよいよ効果的な方法を
→ これだけで、7割 (黄色) が落ちます。終了の目安は「色が手に付かなくなった」です。
→ クリームクレンザーには、わずかですが漂白効果があります。加えて研磨剤の力で、2割 (赤) を落とします。粉が残らないように水でしっかり流してください。
→ いよいよ本丸。点々とまだらに残ったカビにカビ取り剤を塗って5分おき、軽くこすります。
ほら、ビックリ !!
なんと、カビの9割はカビ取り剤がなくても取れるんですよ。
赤ちゃんがいらっしゃるご家庭などで「なるべくカビ取り剤は使いたくない」という方も多いですよね。
お風呂に入った時などにこまめに目地をブラシでこする、時々はクリームクレンザーでこする。お風呂の後は水滴をスクイジーで切る、窓を開け、換気扇を回して乾燥させるなどの予防の方法でほぼ快適に過ごすことができます。
ただし、カビの「根元」は残っているので、マメにこすってくださいね。
「3段階? そんなの面倒くさいよ〜」と叫びたくなった方、いえ、叫んだ方。
もう一度、図を見てください。
黄色の表面にカビ取り剤をぐるっとかけると、ものすごくたくさん必要です。
そう、さきほどの60代の男性のように。黒の部分に直接かけると、「ぽちっと」とても少なくてすむことがわかりますね。
しかも、です。たくさんかけた分の効果があればまだいいのですが・・・黄色の層はふわふわしていて密度が粗く、せっかくのカビ取り剤が奥まで届かないことが多いのです。
垂直の壁や天井にスプレーした場合は特に、黒の部分に届くまでにカビ取り剤が流れ落ちてしまいます。
紺、黒など色の濃いタイルだと、カビ取り剤が垂れて色落ち !! ということも…
「隔靴掻痒」ということわざがあるように、靴の上からじゃなくて、面倒でもちゃんと靴を脱いでから掻いてね、ということです。
この1〜3の方法を、先ほどの60代の男性にお伝えしました。
翌週「どうでした?」とお尋ねしましたら、
「ホンマにちゃんと落ちた !! カビ○○○○はすばらしい」とのことでした。
「奥様は決してサボっていらしたのではなく、方法をご存じなかっただけだと思います。よかったら教えて差し上げてくださいね」と忘れずに釘をさして?おきました (^ o ^)
黒い「1」の部分は、カビ取り剤を直接かけても、「0.5」くらいは残ることがあります。カビの根が目地の素材に浸透しているためです。築年数の多い家ほど、残る割合が多くなります。
そう。
生まれた汚れがすべて落ちるとは限らないのです。
もちろん、プロがやっても。
言いたくはないですが、私の顔のシミ、シワと同じ「経年劣化」・・・
冒頭の質問にありました「北側の窓サッシのゴムに生えた黒カビ」。
ゴムも、目地と同様にとても浸透しやすい素材なので、完全には落ちないことがあります。
そんな時は最後の手段、「気にしない」。
プロだからこそわかるのですが、家の中には、実は他にもあなたの目に入らないさまざまな汚れがあります。
たまたま目についた汚れをいつまでも気にし続けるより、「ま、いいか」「やった〜、意外に落ちた」と割り切って気持ちを前に向けてみませんか?
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![]() ワーク&ライフイノベーター ( 女性活躍推進コンサルタント ) 神戸大学卒業。兵庫県立神戸高校卒業。兵庫県芦屋市出身。菊正宗酒造株式会社人事課勤務。子育て中に30歳で再就職。ハウスクリーニング運営20年、2,000件以上を施術。北海道ガス関連会社のハウスクリーニング事業の立上げを指導。現在は全国各地で年間200回以上の講演、研修を受託している。 オフィシャルサイト http://hibikirei.com/ |
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