毎年好例の花火大会、「ドオ~ン!!!!」と響く音と、煌びやかな花、わいわいがやがやの人出で、夏の夢のような一夜ですね。
大好きです。そこで花火ときたら素敵な女性のアイテム「ゆ・か・た」。
今日は「浴衣」にまつわる、ちょっとした残念なお話です。
私の仕事はクリーニングですから、和服も扱うこともしばしば。専門的に修復を行っている先生に「日本着物の価値・技法や、雅な心」を相談・教えてもらうことがあります。以前、面白いお話を聞きました。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
私 「???」霊能者か?見えるのか?そっち系か?
先生「会場にも、電車の中にも、屋台で何か食べているのも」
私 「???食べてる?」
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皆さん、この落ちわかりますか?
では正解です!
これは、こわーい話ではありません。
せっかく素敵な浴衣を着ているのに、右左の合わせを逆に着ている残念な女性がいるという意味です。
和服好きには結構「イラ!」とする人がいるらしいですよ。和服の専門家に言わせると「可愛らしいのに粋でないな~残念!」ということになります。
浴衣に限らず和服は、“左前”に来てしまうと、死に装束に使う着方でマナー違反とされるのだそうです。
あなたも、生きる屍(ゾンビー)、歩く屍(ゾンビー)にならないようにご注意を!
(※注 右前・左前の「前」とは、重ねる「上」の意味ではなく、「手前」を表します。つまり、手前とは肌に密着させる方のことです)
先生(男性)は
「僕が教えてあげて、直してあげてもいいですけど、問題になりますから・・」だそうです(笑)
わかりやすく説明しますと、右腕が「利き腕」の人は、「利き腕」が懐に入るように合わせれば間違いなしです。
さてウンチクです。なぜ右前か?それには諸説あります。
古くは仏教の絵図からは右前になっていること。
日本では奈良時代の719年「衣服令」という法令より、庶民は右側を手前に入れることから右前と呼ばれるようになったみたいです。反対に、高貴な方は左前ということになります。
そして、お亡くなりになった人には、仏の前では皆平等ということで左前に着させる文化が定着したようです。
またその他に「日本人は右ききが多い事」など、1300年続いている今、定着したということですね。
今時ですと、左ききのハサミや道具などいろいろありますが、もしかしたら今後1300年の時を越え左前の文化が来るかもしれないですね(笑)
それほど恐ろしい云われがあるけではないようですが
もし老舗や格式の高いご商売で接客に関わる方が、着物を左前に着てお店に出ると・・・お詳しい方から「こんな非常識なお店に行かない!」などと、大変なバッシングに会うようなのでご注意を!
SNSで自撮りが流行っているこの時代。すぐに間違いが拡散していきます。
ゾンビ化よりそちらの人の目が怖いですよ~。
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(文/Yoshihiro Tamura)
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