気をつけてください!クリーニング済みの洋服でも、次に着ようと思ったら色が変わってしまっているかもしれません。
今日は、クローゼットにしまっておいただけなのに、洋服の色が変わってしまう(変色してしまう)世にも奇妙な現象のお話です。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
春の衣替え!大切なお洋服のクリーニングは済まされましたか?
その洋服の収納、気をつけて下さい。
クローゼットにしまっておいただけなのに・・・
では、色が変わった商品を見てみましょう。
あーあー。ソデの外側と裾部分の色が変わってしまい、大切な綿のコートが台無しです。
なぜクローゼットにしまっていただけなのに、色が変わってしまってのでしょうか?
それは・・・
おもに空気中の、窒素酸化物(NOx)や硫化水素など。
・工場のばい煙
・自動車の排気ガス
・石油ストーブの燃焼ガス
これらの窒素酸化物や硫化水素などが
生地の染料と反応して、色を変えてしまうのです。
え〜っ!空気中のガスが原因だったの!?
防ぎようないじゃん・・・
変色しやすい染料を使われる繊維はこちら
・綿
・アセテート
・トリアセテート
・ナイロン
・自動車(特にバスやトラックなど)の交通量の多い幹線道路にお住まいの方
・石油ストーブ・石油ファンヒーターを多用するご家庭
・近隣に工場がある、石油をたくさん消費する施設がある
などなど
・自動車の排気ガスや石油ストーブの燃焼ガスなど
・汚染された空気に衣類を長期間さらさないこと
・その場所で長期保管しないこと。
これが絶対条件ですが・・・住環境はなかなか変えられません。
ならば
保管場所の換気をこまめに行ってください。
最近の住環境は気密性が高く、こもった窒素酸化物(NOx)がなかなか外へ抜け出ません。
特に開け閉めの少ないクローゼット内ならなおさらです。
もう一つ
窒素酸化物(NOx)がこもってしまう条件として
クリーニング店でかけられたビニール!これも大きな要因です。
★こちらの写真も、袖の側面と裾が変色してますよね。
つまり、このように袖と裾部分にガスが通り、長時間滞留し、変色を起こしてしまうのです。
もう、これは・・・
わたしがなんとなしなきゃ!
各自で防いでいただくしか方法はありません。
クリーニングの店員さんが
「自宅で収納の際には、カバーを外してくださいね」と言われます。
あのカバー・・・ホコリよけには最適なんですが、なぜ外さなきゃいけないんだ!と思われたことも多いかと思います。
実はね。。。
また秋に着ようと思ってクローゼットから出してみたら・・・このように側面が縦に変色している。その商品を持って「これおたくの洗濯(クリーニング)のせいじゃない?」と、お店に駆け込んで来られる方も多いのです。
あーあー///また「ガス退色」か!(このような事例を、専門的には「ガス退色」といいます)
ホコリは洗えば取れますが、変色はどうにもできません。
今シーズン買ったばかりの大切なものも、一年で着れなくなってしまいますよ。
過敏になる必要はありませんが、「部屋とビニールとわたし」気をつけましょうね。
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![]() ゼンドラ株式会社・代表取締役 クリーニング・テキスタイルレンタル業界の専門新聞社。当サイト「イドカバネット」の運営を行ないながら、洗濯の楽しさ・クリーニングの素晴らしさを伝える。最近は、洗濯サービスと他業とのコラボレーションを研究し全国を奔走している。 オフィシャルサイト http://www.zendora.co.jp |
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