早い方だと今月末から始まるゴールデンウィーク、おでかけの予定はありますか?
この時期はクリーニング業界人は年間で一番忙しい時期にあたるので、旅に出ることはあまり今までありませんでした。。。
そこで旅に出る方への羨ましさ(笑)と業界人ならではのお洗濯アドバイスを含め、今回の世界のお洗濯事情は「インドネシア・バリ編」です!
(過去の「世界の愉快なお洗濯事情」シリーズ)
愉快なことがたくさん!世界のお洗濯事情
世界の愉快なお洗濯事情 ② 香港編
世界の愉快なお洗濯事情 ③ アフリカ編
●バリ島ガイド
バリは日本からは飛行機で片道7時間程度、神々の集まる島と言われています。
その背景としては、バリ土着の信仰とインド仏教やヒンドゥー教の習合によって成り立つバリ・ヒンドゥーと呼ばれる信仰を忠実に守る人が島民の90%にあたるところから。毎日何らかの宗教的儀式や習慣、まつりごとなどが行われ、こうした文化・風習によって、精神的に満たされている人が多いのだということです。(このあたりはお盆やお彼岸の習慣を持つ日本人にすんなりしかも好意を持って受け入れられるところかもしれませんね)
豊かな自然や、歴史のある寺院への参拝。ケチャやレゴンといった踊りに、伴奏するガムラン。そして色彩豊かなバティックなど、穏やかでありながらエキゾチックでかつ非日常的なリゾートとして、世界中からのゲストが絶えません。
●バリヒンドゥーの世界観による、「キレイの価値観」
バリヒンドゥーでは、右手を清浄な手、左手を不浄な手と考えます。ですから、人にものを渡す時、受け取る時、また人やものを指差ししめす時、ぜったいに左手を使ってはいけません。バリ人はものを食べる時、手を使いますが、必ず右手で食べます。
引用元:バリの人の禁じられていること
また、体の中で頭が一番神聖な場所、お尻が不浄な部分とされ、こどもが大人の股の間をくぐったりする遊びは絶対させないようにしているそう。
洗濯物を人の頭より高い所に乾してもいけません。また洗濯物を神聖なもののそばや、神聖と考えられている方角においてもいけませんということですが、普段からコンパスが必要ですね。
●バリ島では、洗濯物の「方向」に注意?!
バリ島では、どの家庭でも洗濯物は南か西の低い場所に目立たないように乾されます。
方角についてですが、バリ人は、神聖な方角とそうでない方角をはっきり分けて考えています。バリヒンドゥーでは、アグン山がそびえる北と太陽の上る東とが神聖な方角です。と、ここまでくるとかなりの厳密さにやや不安すらおぼえますが、バリ島にもまちのクリーニング店はしっかり存在するそうです。
●ランドリーサービスは存在するが、戻ってきたら衣類のチェックを!
バリ島では上記に挙げたバリヒンドゥーの世界観により、「頭の上に干す」ことは「不浄」とされています。なので、よくバリ島で見られる洗濯の風景として、芝生などの上に洗濯物が平干しされていることがあるとか(ゆえに、洗濯物にアリなどの虫が付いていないか…要チェック!!!)
もちろんすべてのクリーニング店がすべてそういったことをしているわけではなさそうですが、お店によって可能性はありますので、気になる人はホテル等で自分で洗濯したほうが無難かもしれません。
また、日本よりも民家で洗濯をしているケースも多いため、日本よりは洗濯物に対してのこだわりが少ないという予測があります。
先に挙げた虫が付いているケースのほか、洗濯ばさみの跡があったり、衣類によっては縮むことも想定して、よほどのお気に入りや、洋服の裏に付いている洗濯表示を確認して「ドライマーク」または「ドライクリーニングオンリー」の表記があるものについては、現地で洗濯に出すか帰国してからクリーニング店に依頼するか、よく考えてから選択してくださいね。
ちなみにドライクリーニングマークの洋服は、水では洗いません!
「ドライクリーニング」の意味も、こちらから要CHECK!(イドカバネット)
さて、エキゾチックでかつ洗練されていながら、素朴さと温かみのあるバリ。
この休日にインドネシア・バリ島に旅される方は、ぜひご参考にしてみてくださいね。
最後に、私と同じく仕事にいそしむ方には、こちらで癒しのひとときを感じてください♪
(文/Kayoko Enomoto)
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