「家事分担」とか「家事シェア」とか言われていますね。
住宅メーカーのパンフレットやテレビのCMでは、夫が料理を作って「お帰り」と迎えてくれたり、洗濯物をたたみながら夫婦で子供の話をしたり、家族でホームバーベキューを楽しんだり。
幸せそう。
でも、それを見ながらつぶやく女性たちの声は…
・「残業終えて慌てて帰ってみたら『飯、まだ?』と迎えられて、殺意を覚える〜」だったり
・「ご飯食べて、子どもを寝かせて、お風呂に入って、さあ寝ようと思ったら、洗濯物の山!ゲンナリしながらたたんでる」だったり
・「ホームバーベキューの片付けをするのは誰?と考えると、全然楽しくない」だったりします。
こんな声もあります。
「夫はたまに保育園のお迎えはしてくれるけれど、持ち帰った洗濯物はそのまま置いてある…」
「定年退職後の夫が料理を始めた。本当は台所に入って欲しくないのだけれど、せっかくやっているのにそうは言えない…」
まとめて言うと
「男の人って、家事のいいとこ取りしてない?」
ということでしょうか。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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「家事シェア」を考える時に、ぜひ知っておきたいことが2つあります。
ひとつは「プラス家事」と「マイナス家事」。
プラス家事はクリエイティブで楽しい。
・料理、子育て、ガーデニング、買い物など。
・人のための仕事だから、あなたの心が伝わる。
・目に見えるので、評価ももらいやすい仕事。
・気持ちも自然と前向きになります。
マイナス家事は、後始末だから楽しくない。
・掃除、洗濯、アイロンがけ、片づけなど。
・モノのための仕事なので、「あなたでなければ」ということはありません。
・戻った状態が「普通」なので、仕事はきついのに残念なことにあまり認めてもらえない。
・あ、でも、そのままにしていたら文句が出て減点…
・「キレイになったら心もスッキリ」と言ってみても、なかなか気持ちが前向きにはなりません。
もうひとつは「気晴らし」と「ノルマ」。
家事は、「別にやらなくていいけれど、好きな時にやる」という状況では気晴らしになり、かなり楽しい仕事です。
でも、
「今夜中にやらなくちゃ」
「やらないわけにいかない」
と、ノルマのように感じると、辛い仕事です。
仕事としてはきちんとできていても、やらない相手への不満がつのったり
「何で私だけがやらなくちゃいけないの?」
と被害妄想になったり、ほとんど楽しくありません…
これを踏まえて、「家事シェア」のコツをお伝えしましょう。
(1)ノルマのマイナス家事
毎日の掃除、洗濯、アイロンがけ、片づけなどです。
これは「なくしてしまう」のが一番。
「自分でやろう」と頑張ると、ストレスがたまります。分担を迫っても、相手も楽しくありません。
・ルンバや食洗機に投資する
・プロの掃除を頼む
・収納庫には扉をつけて中が見えないようにする
・洗濯物は吊るしたまま各自が取る、など。
・掃除しやすいように家を設計する
アイロン不要の服を買うなどの環境設定も大切なポイントです。
(2)ノルマのプラス家事
毎日の料理、子どもの送り迎えなど。
仕事本来の楽しさを感じられるように、家族が互いに「ノルマ」でなくなるように工夫しましょう。
できなくても相手を責めないでくださいね。
(3)気晴らしのマイナス家事
「汚れたものを洗う、磨く」というのは気持ちよくて達成感のあるタスクです。
でも、「あれもこれも」とやるから嫌になる。短い時間でちゃんと終わることなら大丈夫。
例えば
「洗濯機は1回回したら、あとは明日」とか
「キャッチコピー考える間の5分だけタイマーかけてお風呂を磨く」など。
(4)気晴らしのプラス家事
これ、最高の境地です。
家事をこんなふうに整理すると
暮らしは、とても楽しいものになりますよ。
![]() ワーク&ライフイノベーター ( 女性活躍推進コンサルタント ) 神戸大学卒業。兵庫県立神戸高校卒業。兵庫県芦屋市出身。菊正宗酒造株式会社人事課勤務。子育て中に30歳で再就職。ハウスクリーニング運営20年、2,000件以上を施術。北海道ガス関連会社のハウスクリーニング事業の立上げを指導。現在は全国各地で年間200回以上の講演、研修を受託している。 オフィシャルサイト http://hibikirei.com/ |
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