お布団の話となると、羽毛や掛け布団の話になりがちで、意外と敷布団のことは地味に扱われがちです。
しかし、敷布団は睡眠の質を保つための要素が満載で、姿勢の保持や吸湿性・放湿性そして保温性が重要な要素です。
また掛け布団とは違い、全体重を受け止める敷布団は、長期の使用でも耐えられる耐久性も求められます。
今日はそんな敷布団のお話です。
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綿(コットン)ワタ素材の布団は、昔から広く使用されておりますが、ヘタると煎餅布団と呼ばれるような状態になります。最近は他の多機能素材におされて少なくなりました。
しかし、保温性と吸湿性は優れクッション性にも富んでいます。
水分を含みやすく、睡眠時の湿度を吸い込み、またワタとしてのヘタりやすさもあり、乾燥などの手入れを怠ると、クッション性と保温性が低下し煎餅布団となります。
従って、こまめな日干しなどの、乾燥が必要です。
お天気にもよりますが、週2回3~4時間干してください。
昔は打ち直しをして、綿のお手入れしていました。それは手間な事でしたが、昨今では綿のお布団の丸洗いも可能ですし、それによりクッション性もかなり回復させることができます。
そして、羊毛パットと呼ばれるウール素材の敷布団が増えてきました。
保温性・吸湿性・放湿性はとても良好で、またクッション性も良くヘタり難い素材です。
しかしウールなので、羊毛の特徴が短所ともなります。虫食いの恐れもあるので注意が必要ですし、縮絨やフェルト化でヘタり出すと回復し難い素材でもあります。
2週間に1度でよいですし、ウールは発熱して水分を放出しますから、時間も2時間程度と短時間で日干ししてください。
低価格で家庭洗濯も出来るものが多いのが、ポリエステル素材の敷布団です。
合成繊維なので、吸湿性はあまり良くありません。保温性も高いとは言えません。価格のお手ごろさと、ほこりが出にくく洗えるので衛生的なのが利点でしょう。
敷き毛布など保温性の高い敷物と、合わせて使うのが良いでしょう。
最近、低反発ウレタンのマットレスがふえています。
体圧を分散してくれますし、背骨のS字カーブを保持してくれるため、理想に近い寝姿勢を保てると評価が高いです。またヘタりも、ウレタンが劣化するまではほぼありません。
保温性もありますが、吸湿性に欠けるので汗をかくと蒸れやすい短所があります。基本的には洗えませんから、こまめに風通しの良い場所で陰干しすることが必要です。
これらの素材は、単体で使用するのではなく、それぞれの季節や室温などにより、それぞれの素材の特性を生かして複合して使うのがお勧めです。
敷布団に合わせて使うように、それぞれ敷パットとして製品化されています。洗えない低反発マットレスの上に、洗えるパットを敷けば衛生的に使えます。また、夏場は冷感素材や消臭・速乾、寒冷期は吸湿発熱・遠赤外線効果など、機能を持たせたものもありますから、それらをうまく使いましよう。
最後に、押し入れに布団をしまう場合、押し入れに湿気がこもらないように、下にスノコを敷いてから、その上に布団をたたんでしまうのがお勧めです。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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