ふとんやジャケットで使われるダウンの品質を見極める! マザーグースって、何?
羽毛布団などダウンの種類で、マザーグースやマザーダックまたホワイトダウンとかシルバーダウンなどと聞いたことは御座いませんか。
これはダウンの元の水鳥の種類のことです。
ダウンの品質は産地が大きく影響しますが、その産地においても鳥の種類で品質が変わります。
この事を知識として知っておられると、今後ダウン製品の購入などや、お友達へのアドバイスなど何かと役立つでしょう。
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まずはシルバーとかホワイトとかの、色の種類が呼び名についているダウンに関してお話しします。
ダウン製品に使用される水鳥は、グース(ガチョウ) かダック(ダチョウ)です。このグースやダックの毛の色の種類で、白い毛の鳥はホワイトグースまたはホワイトダックと呼ばれます。そしてシルバーと呼ばれるダウンは、毛色のダークな種類の羽毛のことです。
機能的にはほとんど差はないと思われますが、繊維製品の使用する場合はホワイトが多いと思います。
羽毛に使用されるグースやダックは、食用もしくはそれらを産むための親鳥です。つまりダウンは、羽毛専用に育てられるのではなく、食用の副産品として生産されているのです。
食用とされる鳥は若鳥ですから、それから採取されるダウンもほとんどが若鳥の羽毛となります。この若鳥から採取されるダウンを、ベーシックグースまたはベーシックダックと呼びます。
ここからがポイントですが、若鳥ですから飼育期間が短く、冬場を迎えない鳥も多く存在します。
冬場を越した鳥は、羽毛も大きくふわふわで品質も良いのですが、冬場を迎えない鳥は品質も劣ります。寒冷地で、飼育期間が長い鳥が品質の良いダウンとなります。
次に親鳥の話を致しましょう。
マザーグース・マザーダックと呼ばれる鳥は、若鳥を産むための親鳥のことです。
親鳥ですから、越冬して飼育期間も長いですから、ダウンも大きく品質が良いのです。しかし、親鳥の数は限れており希少ですから、マザーグース・マザーダックの羽毛は高級品となります。
最後にグース、グースはダックより体長が大きく、そのため羽毛の大きさもグースの方が大きくなります。
従ってダウンとしての品質も、一般的にはグース(ガチョウ)はダック(ダチョウ)よりも保温力が高く、ダウンがふっくらと放射線状に広がるので高価で高品質とされます。
つまりマザーグースのダウンは、(天然のアイザーダウンは別格)最高の品質のダウンであると言い得ます。
ベーシックグースはその格下となりますが、寒冷地で飼育期間が長いものは、マザーダックに勝る品質ものものもあります。品質的にベーシックダックは他と劣りますが、これも産地や飼育期間でマザーダックに見劣りしない品質のものがあります。
昨今、比較的安価から羽毛製品が手に入るようになりました。これも中国製品など生産者の努力の賜物ですが、羽毛の品質と奥深さを知っていただき、よりよい消費生活に活用してください。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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