今日は、梅雨時期より怖い、注意したい秋の季節のカビ・ダニ対策についてまとめました。
アレルギーのシーズンはスギ花粉を代表とする初冬〜春のイメージですが、毎年秋の声が聞こえてくると蕁麻疹や喘息・鼻炎などの症状に悩まされる方も多く、その原因はダニやカビなどによるものです。
ここ数日、夏場の長雨からはじまり、秋には秋雨前線の停滞と台風など、雨にまつわる話題が多いですが、外はもちろんのこと、家の中にも湿気が溜まっている状態。このような年の秋カビには、健康面から特に気をつけなければなりません。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
(1)ダニ
まずは、夏場の暖かく湿った時期に繁殖したダニにより、大量のダニの死骸やフンが、ふとんやカーペットなどに多く蓄積されています。一年の中でもっとも多いのが、秋のシーズンと言えるでしょう。そのダニの死骸やフンを吸い込むことで、秋のアレルギー症状を引き起こします。
寒くなり、厚手の毛布を使い始めるこの季節。しまわれていた毛布にもダニが繁殖しています。干すだけではダニの死骸やフンは取りのぞけません。使用前には洗濯機で洗ってから使いことを強くオススメします。
家族全員分の毛布を洗濯するのは一苦労です。クリーニング店でも比較的に安価で洗濯してもらえますし、ご自身で洗濯する場合はコインランドリーでまとめ洗いをするのも効率的です。
洗わないで使うのはダニを吸いながら寝ているようなものです。秋は特に注意が必要です、気をつけてくださいね。
(2)カビ
ダニの次に多いのが、実はカビなんです。じめじめした時期に発生したカビは、季節が変わり、空気中に胞子を飛び散らします。
・例えばエアコン。
除湿効果で夏場のエアコンには湿気がいっぱい。エアコン内部で発生した、エアコン掃除でカビ取り除かないまま秋以降に暖房として使用すると、カビの胞子を部屋中に撒き散らします。当然、カビの胞子を吸い込むことで、喘息や鼻炎などのアレルギー症状を引き起こしやすくなりますので、エアコンは特に注意が必要なのです。
・秋はクローゼットの中も危険地帯です。
秋に洋服のカビを発生させてしまう主な原因は、着用した洋服を洗わずにクローゼットにかけて放置してしまった場合が多く、汚れがカビの栄養素となっています。そして、クローゼットの中でたった一枚でも衣類にカビを発生させてしまうと、次々とカビが移りカビだらけになってしまうことも珍しくありません。
飛び散ったカビの胞子は、空気が淀んだじめじめした場所で繁殖します。その格好の場所がクローゼットやダンス・押入れ。梅雨はカビ対策の意識も強く気をつけがちですが、秋は意識も薄くついつい放置してしまい、気がついたら衣類やバッグ。靴などにカビが生えていたことも多いです。
秋晴れの好天日には、クローゼットやタンスの扉を開放し、たまった湿気を逃がす必要がございます。クローゼット内の洋服がぎっちり詰まってかけられている場合は特に注意が必要で、晴れた日には、洋服ごとの間隔を開けるよう洋服を間引きし、風を通す工夫が必要です。
夏の扇風機を片付ける前なら、扇風機の空気を当てて風を起こして、空気をかき混ぜるのも効果的です。
・キッチン
秋のキッチンは、掃除をしてもすぐに排水口周りにカビが繁殖します。毎日掃除してもすぐにカビのヌルヌルが発生するので気が滅入りそうですが、カビの繁殖は、水を使用しなくなった夜間に進行している場合が多く、寝る前にしっかりと掃除をすることでカビの発生をある程度抑えることができます。
・食べ物のカスは、三角コーナーや排水口に放置せず捨てる。
・シンクを掃除し、最後に50℃のお湯をかけてカビや雑菌を死滅させる。
この二つを徹底することで、カビの繁殖を大きく抑えることができます。要は、カビも生き物ですから、栄養がないと増えることができません。食べカスやそこから排出される栄養を含んだ水分が絶好のエサとなっていますので、それを取りのぞけば繁殖を防ぐことができるというわけです。
・お風呂場
浴室のカビ対策はまず空気を循環させて、水気を乾かすことから。24時間喚起機能がついている浴室は、喚起を切らないこと。一年中つけっ放しでOKです。
キッチンと同様にカビの繁殖には栄養が必要です。浴室の場合は、石鹸カスがカビ繁殖の大きな栄養素です。ボディーソープよりも石鹸の方が石鹸カスを発生させやすく、風呂椅子周りや壁床四隅に石鹸カスがたまりやすいです。
浴室の使用後は、50℃以上のお湯をかけるのも効果的ですが、やけどには注意してください。イドカバネットに人気記事がございますので、こちらをご覧いただければカビ対策が徹底できるでしょう。
(人気記事・お風呂のカビ退治は、50℃のお湯を5秒以上かけて死滅させ、残った黒い色素を漂白する)
最後にとっておき!
カビはこの4つの条件がすべてそろうと発生します。
カビが発生するには、以下の4つの条件かそろう必要があります。
① 栄養分(衣類そのもの、衣類に付いた汚れ等)。
② 温度15℃~30℃。
③ 湿度75~95%以上。
④ 酸素。
この4つの条件のうち「一つでも取り除けば、カビは発生しません」
(人気記事・カビを発生させない洋服の洗濯・収納方法)
温度・湿度の管理は、エアコンを常時つけていなければならずコストがかかります。
酸素は、すべての繊維製品を真空パックすることは現実的に不可能です。
簡単なカビ対策は、洋服であれ三角コーナーであれ、栄養分を洗い流し取り除くことです。
ふとんや毛布・洋服には、お洗濯が大切なのがここからもよく分かります。
![]() ゼンドラ株式会社・代表取締役 クリーニング・テキスタイルレンタル業界の専門新聞社。当サイト「イドカバネット」の運営を行ないながら、洗濯の楽しさ・クリーニングの素晴らしさを伝える。最近は、洗濯サービスと他業とのコラボレーションを研究し全国を奔走している。 オフィシャルサイト http://www.zendora.co.jp |
イドカバネットは
衣類やお洗濯・お掃除など日常生活にまつわる情報を毎日お届けしています
気に入ったらFACEBOOKやTwitterから更新情報を入手してね