【洗濯のプロが教える「お風呂のカビ対策とは‼」】
じめじめした日が続く高温多湿の梅雨の時期は、一年で一番カビが生えやすい季節です。
お風呂だけてなく、洋服にもカビが生えやすいので要注意です。
もう、手遅れ、風呂場のあちこちにカビが生えているご家庭も多いと思います。実は、私の家の風呂場にも所々カビが生えています(嫁さんから何とかしてと言われます)。
なぜ、風呂場にカビが生えるのでしょうか?
カビは、3つ条件が揃わなければ生えません。
① カビの栄養分となるものがあること
② 温度15℃~30℃
③湿度 75~95%以上
高温多湿の梅雨時、温度や湿度はわかるけれど、お風呂場に栄養分があるのと疑問に思われませんか?実は、
皮脂汚れ・石鹸カス・シャンプーの泡などが栄養分になります。
それでは、お風呂に生えたカビの清掃方法です。
① お風呂に生えるカビは、熱に弱いものが多く、50℃のお湯を5秒程度かけると死ぬと言われています。
表面だけてなく、タイルの目地深く根をはったカビには、90秒以上かけなければ死滅しません。困るのは、天井部分です。火傷に気を付けて、シャワーのお湯をかけて下さい。不可能なら、モップで消毒用のアルコールで拭くのがお薦めです。
② その後、黒く残った色素の対策です。
黒く残った色素の正体は、カビの死骸です。色素の除去には、風呂場用のカビ取り剤を使って漂白します。
カビ取り剤は泡状で粘度が高いものが多く、その場に留まり続けます。
平らな平面は、5~10分置いてから水で流します。
立て面は、粘度が高くても、
どうしても下に流れてしまうので、カビ取り剤を吹き付けた上にティッシュやラップを貼り付けて、同じように流します。
それでも残る黒い色素は、擦らずに、目地なら新しい目地剤を上からつけます。そうすることで、嫌な黒いカビの死骸を隠す事ができます。
よく何とかしてと黒い部分をなくそうとゴシゴシと擦られます。それは、NGです。
擦ることで、
表面に「でこぼこ」が出来て栄養分、水分等が残りやすくなり、新たなカビが生えやすくなるからです。
カビ取り剤を使う時の注意事項です。
① カビ取り剤の主成分は、洗濯用のハイターやキッチンハイターと同じ次亜塩素酸ナトリウムです。
同じ主成分ですが、それぞれの用途によって、添加物がことなります。必ず、浴室用のカビ取り剤を使って下さい。
② 使用時には、塩素ガスが発生します。
気分が悪くなることがあるので、
必ず換気をしてください!
また、ゴム手袋、マスクを使うようにしてください!
目を守るためにゴーグルも!ゴム手袋は、裾を折り返せば
液だれが服に付くのも防ぎます。
③ カビ取り剤を使う時の服装も気をつける必要があります。
先に書いたように、カビ取り剤の主成分は、次亜塩素酸ナトリウムです。
この成分は、特に綿、ウール、シルク等の洋服の色素を剥がします。色ハゲしても困らない洋服で!そして洗濯機でザブザブ洗える洋服を着用して下さい。
これで完了です。
後は、カビ発生防止の為に
一週間に一度、風呂場全体に50℃の温水を5秒程度かけて下さい。
以上、色々と書いてきましたが、カビ防止の最善策は、カビの栄養分の除去の為の小まめの浴室掃除と浴室の乾燥の為の換気です。
浴室内が乾燥していれば、カビは生えません。
ご参加までに!!
この記事を書いた人
亀田晋一(Shinichi Kameda) クリーニング寿 店主
目指すは「衣類のお医者さん」。品質を重視して、京都市東山区で染み抜き実績60年。地元の小中一貫校のブラスバンドの無料クリーニングも行うなど、地元の社会的貢献にも務めています。服を大切にするみなさんのお困りごとを解決していきます。
オフィシャルサイト http://www.クリーニング寿.com |
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