石鹸は、最古の洗浄剤として現在でも使用されている、皆さんになじみの深い界面活性剤ですが、その表記には「石けん」「石鹸」「セッケン」「せっけん」と4パターンありまして、それぞれ用途が違うことをご存知でしょうか。
JIS規格(日本工業規格)では「石けん」と表記します。これは「鹸」が当用漢字には無いためです。
化学系の学会では「セッケン」もしくは「せっけん」と表記します。特に「セッケン」は、界面活性剤として表記する際に使われます。出版関係やその他では「石鹸」か「せっけん」が多く、これは漢字とひらがなを混ぜる表記を避ける傾向にあるからです。
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表記の話はさておいて、石鹸(せっけん)は現在でもよく使用されており、また洗濯洗剤でも下の画像のように、頻繁に使用されています。

それは石鹸が他の界面活性剤に比べて、洗浄性に優れているからです。
その理由として、沢山の脂肪酸を持っており、それが鎖状に長く連なっています。その脂肪酸は油汚れなどと親和性が高く、鎖状が強力に汚れに巻付いて取り去るからです。
しかし欠点として、高濃度で使用しなければならない事、水に溶けにくい事と水の硬度により石けんカスとなる事、それに関連して冷水ではあまり洗浄力を期待できない事です。
今一度、上の画像をご覧いただきたいのですが、それを補うために市販の洗剤では複数の界面活性剤と合成してあります。
このことにより、互いの欠点を補完しながら比較的低濃度で、また低い水温でも使いやすいように調整してあるのです。
石鹸は、紀元前四千年ごろには、すでに製造されていたそうです。それが現在においても洗浄剤の第一線にあることは、本当に石鹸って凄いと思います。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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