寒い冬の時期に食べごろをむかえる牡蠣は、好きな人にとってはホント垂涎もの!ですよね。貝のお皿の乗った生ガキにレモン汁を垂らしてちゅるっと食べておられる顔のなんと幸せそうなこと。
でも、怖いのが「ノロウィルス」です。
では、どうして生カキなど二枚貝にノロウィルスがあるのでしょう?私はずっと不思議に思っていました。
ある時、公衆衛生のセミナーを受講したことがありました。講師は保健所の職員さんでしたが、専門が病原菌ということだったので、セミナー受講後に質問しました、
「どうして生カキにはノロウィルスがいる可能性があるのですか?」と。
簡単にいいますと、ノロウィルスは寒いほど元気で長生きします。
また、半端なく生命力がたくましいために、ほんの少しのウィルスでも川から海に流れついたものが貝などの中に入り込み定住するそうです。
ウィルスは貝の中では繁殖しません。ただ、海の中にいる間に漂っているものを取り込んでいくため、濃縮されていきます。(ウィルスが繁殖するのは人間の体内です)
そんな貝を生で食べると発症する、という訳です。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
これが生カキからの発症原因(の1つ)ですが、加熱したものはどうなのでしょうか?
牡蠣は「海のミルク」と言われるほど栄養価の高い食品です。
安心して食べるためには、熱湯で1~2分加熱(フライなら180℃で4分くらい)するといいそうです。
小さいお子様や高齢の方には特に調理方法は注意した方がいいでしょう。
主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、発熱です。
感染すると1~2日で発症します。高熱にはならない(38℃までくらい)ことが多い為に、症状の軽い人は風邪と間違ってしまうこともあるようです。
その嘔吐物や便から二次感染する可能性が非常に高いのです。
嘔吐物や便を掃除するときは、くれぐれもビニール手袋をして、濡れた雑巾でそぉ~っと拭きとります。飛沫がほんの少しかかっても感染しますし、空気中に舞ってしまわないようにするため乾いたティッシュでふき取るのはNGです。
その後、次亜塩素酸ナトリウム(0.1%濃度)できれいに拭きます。
拭いた後の雑巾や手袋はビニール袋に密閉して廃棄し、手を石けんできれいに洗い・アルコール消毒をします。
もちろん!普通の洗濯物とは分けて洗います。
①下洗い・・・洗剤を入れた水の中で静かに洗います
②本洗い1・・・85℃のお湯で1分以上煮るか、次亜塩素酸ナトリウムで消毒します
③本洗い2・・・消毒した衣類をそれだけで洗濯します。
④後片付け・・・下洗いなどした場所の消毒をします。使用した手袋やマスクはビニール袋に密閉して廃棄します。
(参考)畳やカーペットに付いてしまったノロウィルスの消毒方法
衣類によっては次亜塩素酸ナトリウムや塩素系漂白剤(ハイターなど)を使って洗えない生地もありますし、また色柄ものは脱色してしまいます。
次亜塩素酸ナトリウムや塩素系を使わず、85℃のお湯で煮るのもかなりリスクを伴います。個人的な意見ですが、手間や二次感染、衣類の色落ちや生地の劣化などのリスクを冒してまで洗うより、汚れた衣類はビニール袋に密閉して捨てるのが一番安全だと思います。
また、クリーニング店に出して洗ってもらおうと思われる方もあるかもしれませんが、ノロウィルスの嘔吐物だけでなく・二日酔いの場合の汚れでも、消毒を含む処理ができる「指定洗濯物処理施設」でないと取り扱ができませんので、事前に確認してください。
また、黙って他のクリーニング品と混ぜて出すのは絶対にやめましょう。
感染してしまわれたら、脱水症状にはくれぐれも注意してくださいね。
普段から手を洗う時は、石けんで指の間や先、手首まで十分に洗いましょう。(次亜塩素酸ナトリウムや塩素系消毒液で直接手などを洗うのは絶対にやめてくださいね)
![]() 洋裁や手芸が大好きな生粋の関西人♪ 繊維製品品質管理士の資格を活かすべく地道に奮闘中! |
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