2016年12月にケアラベルの表示記号が変わったので、もうすぐ5年になります。
『ん?ケアラベルって何?』
・・・って思った方もいらっしゃると思います。
ケアラベルとは、例えはシャツやブラウスでは左の脇下の縫い代にとじてある、素材など書いてある物のことです。
たまにTシャツなどではエリの後ろにとじ込み、というパターンもありますね。
スラックスなどは後ろポケットの中や、ジャケットでは内ポケットの中に付いていることがあります。
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改正前の表示(漢字や数字あり)
↓
改正後の表示(漢字ナシ、点や斜線あり)
これは、両方とも綿100%のTシャツです。
この表示内容では、改正後の方は干乾燥や干し方の表示も増えていますが、他は内容的には同じです。
左から順に記号を説明しますと ( )内は改正後の方に追加された表示
洗い方 : 水温40度までの弱い力での洗濯機洗い
漂白 : 漂白禁止(漂白は酸素系漂白剤はOK)
乾燥 : (タンブラー乾燥は排気温度60度以下)
干し方 : (脱水後、日陰で吊り干し)
アイロン : あて布をして中温
商業クリーニング : ドライクリーニング禁止
となります。
例えば、改正後のアイロン記号では「当て布」の表記がありませんが、細かい字の付記表示に書かれています。この「あて布」のように表示がなくなったのもありますが、
・漂白では塩素系、酸素系、禁止、と3種類に
・タンブラー乾燥機も排気温度が60度、80度と2種類に
・商業クリーニングではウエットクリーニングの記号○Wが追加になりました。
また、1番大きな違いは、衣類の流通のグローバル化、家庭洗濯および商業クリーニング、ウエットクリーニングに対応するために、対応国際規格となりました。
ようするに、この記号を使用している世界の国との共通ルールになった、外国でも通じますよ、ということです。
ケアラベルを見る上で、これだけは覚えてください。
引用:WOMAN’S GATE №21より
基本形は洗濯、漂白、乾燥(干し方)、アイロン、クリーニングの5つ。
アンダーバー(記号の下の線)が増えるとよりソフトに
点が増えるとより高温になります。
服は1種類の素材でできているものもありますが、複数の繊維が使われているものも多くあります。
普通に綿100%のニットに見えるこの服も
生地の風合いを柔らかくするためなのでしょうか、シルク(絹)が5%入っています。
パンツでも、最近では伸縮性のあるものではポリウレタンがよく使われていますし、ブラウスなどではポリエステル+レーヨン+シルクなど多いものでは4~5種類も珍しくありません。
基本的に、使用されている一番弱い繊維に合わせて表示が付けられています。
上記のニットも、綿100%だったらタンブラー乾燥OKですが、シルクが入っているのでNGになっています。
お洗たくやアイロンの前に見るのも勿論ですが、ぜひ購入する時にも確認するクセをつけましょう。
そこで、洗い方などでわからないことがあれば、お店の人に聞いてください。
買ってから着用後にお洗たくしたら縮んでしまった~!とかシワシワになっちゃった!色落ちしちゃった~!など不具合が発生するのを防ぐことにもなりますよ。
みか(Mika) 洋裁や手芸が大好きな生粋の関西人♪ 繊維製品品質管理士の資格を活かすべく地道に奮闘中! |