先日のこと。姉と話している時、こんなことを言いました。
『朝は忙しいから、洗濯の際のすすぎは1回にしてるんだけど、汚れ落ちが気になるから洗剤は少し多めに入れて。それに柔軟剤も使っているからこれで良いよね?』
良くありませんよ、おね~さま!(苦笑)ツッコミどころ満載、というか、一番ダメな洗濯方法です。それでは説明しましょう。
下に続く
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最近はすすぎ1回でOKという液体洗剤が多数販売されています。液体洗剤は液性が中性で水にも溶けやすいので衣類に優しいのが特徴です。
ドラム式洗濯機や節水タイプのたて型洗濯機に向いています。
液体洗剤は濃縮されているものが多い(コンパクト洗剤)ので、洗剤投入口に入れるか、注水後の洗濯槽にまわし掛けましょう。
衣類の汚れが軽度の場合や洗濯物が少ない時など、使用量を守ればすすぎが1回でも大丈夫ですが、できたら2回が望ましいです。汚れがキツイ場合や洗濯物が多い時などは、すすぎは2回以上の方が良いでしょう。
粉末洗剤は液性が弱アルカリ性なので汚れ落ちに強いのが特徴です。
粉末洗剤は水に溶けにくいので、洗濯機に付いている洗剤投入口に入れるか、あらかじめバケツなどで洗剤を水(またはお風呂の残り湯)で溶かしてから使用しましょう。
粉末洗剤のすすぎは基本的に2回(できればそれ以上)です。
柔軟剤は衣類をふっくら仕上げるもので、すすぎの最後の回で使われますので、すすぎが1回だと、洗剤と柔軟剤を同時に使用することになります。
これはNG!洗剤と柔軟剤は同時に使用するとお互いの効果を打ち消します。キレイになるどころか汚れを付けてしまうことになります。
柔軟剤は洗濯機に付いている柔軟剤投入口に入れるか、二槽式の洗濯機の場合もですが、最後のすすぎの際に入れて使用してください。
時間が短縮できるから、といってすすぎの回数を減らすと、せっかく洗剤で落とした汚れをきれいに濯ぎきれない場合があります。
1回すすぎOKでもできるだけ2回以上を、柔軟剤使用の際には+1回すすぎをしましょう。
洗剤の使用量を守ることも大切です。入れ過ぎでも少な過ぎでもNGです。
汚れが気になる場合は、あらかじめ部分洗いをする、または酸素系漂白剤で浸け置いてから洗うのも効果的です。
すすぎにお風呂の残り湯を使う方も多いと思いますが、お風呂の残り湯・・・考えものです。
入浴人数 | 入浴前 | 入浴後 | 一晩放置後 |
2名 | 40 | 110 | 250,000 |
3名 | 40 | 360 | 290,000 |
5名 | 80 | 2700 | 1,200,000 |
細菌数:1ml当たりの細菌の個数。
培養検査によって算出。(参考:㈱衛生微生物研究センターhttps://kabi.co.jp/)
お風呂の雑菌は一晩放置後には細菌がすごく増えるのがわかります。お風呂の残り湯をお洗たくで使う時は、洗剤を溶かす用途にとどめておき、すすぎは水(水道水)を使いましょう。
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