肌寒くなると、ジャケットを着る日も増えてきましたね。冬素材のウールのアウターを永く着るコツは、ブラッシングです。今回は、これからの季節にそろえておきたい、洋服ブラシのお話です。
<後半記事>洋服を長持ちさせるコツ・ブラッシング(2)ブラッシングの方法
下に続く
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お家で出来る簡単なケア方法の一つ、洋服ブラシを使ったお手入れは、着用後に毎回行うのが基本です。
表面の汚れを落とすだけでなく、繊維の流れを整えてくれるので、毛玉やテカリを防いでくれます。また、表面を清潔な状態に保つだけで、カビや虫食いなどからも防いでくれる効果があります。
表面のホコリを取るために、コロコロを使う事も多いようですが、粘着性があるシートのため、繊維に粘着成分が残ってしまうと、今度はホコリを引き寄せやすい環境を作ってしまいます。
また、ホコリは綺麗に取ってくれるけれど、繊維の流れは乱れたままになるので、毛玉の原因は解消されていないんですよ。
ブラシの細かな毛が、繊維の隙間の汚れをかき出し、落としてくれるので、季節の変わり目やアレルギー反応がある方は、花粉などもブラシで丁寧に取り除く事が大切ですね。
また、ウール素材は、着ている間に潰されてしまった部分や、バックで擦れてしまった部分などは、乱れた繊維をブラシで整えることにより、毛の流れが整う事で、光沢が出てきますよ。
そして、なんと言っても、、、スーツが長持ちします。
これは、着用後2~3年経過した頃に実感してくる違いです。丁寧にお手入れされたスーツは、10年経っても、美しい光沢を放っている事も珍しくありませんね。
静電気が起きにくい、天然素材の豚毛や、馬毛をオススメします。
ブラッシング中に、繊維との摩擦で静電気が起きてしまうと、逆にホコリをくっつけてしまいます。安いプラスチック製の素材ではなく、持ち手も天然木を選ぶ方が良いでしょう。
豚毛
コシがある毛質です。また、黒豚毛よりも、白豚毛の方が柔らかいです。
シルクやカシミヤなどのデリケートな生地には、少し硬すぎますが、スーツは、織り目細かくしっかりした生地なので、問題はありません。
馬毛
豚毛よりも柔らかく、きめ細かいのが特徴です。柔らかい素材のため、デリケートな生地にも安心して使う事ができます。
どちらの毛も良いのですが、実際にはメーカーによって、毛の量や形など、ブラシ掛けする生地や場所によっても、豚毛か馬毛かを選ぶ基準は変わってきます。
手で触って、毛質を確かめることも大切です。でも、迷ったらデリケートな素材にも使える馬毛のブラシをおすすめします。
さて、次回はブラッシングの仕方をお伝えします。
![]() ファッション大好き!大手アパレル企業・染み抜き屋を経験し、数々の想い入れのある衣類のケアをおこなう職人。現在は、福岡市を中心に、染み抜き、染色、デニムリペア、リフォームなど、洋服のトータルメンテナンスで活躍中。 オフィシャルサイト http://niyaho.blog.jp/ |
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