皆さまも小さいころからずーっと、テレビで洗剤のCMをご覧になっていたと思います。
私が小さいころから「驚く白さ!」「さらに洗浄力UP!!」と何度も40年くらい繰り返し聞かされております。
洗剤は進化しているので、そろそろいろいろな洗濯物はすべて洗剤効果で、色柄物も含め、すべて真っ白になって洗いあがる時代ではないのか?とも思いますが、現実はそうなっておりません。
イドカバでも以前、実際に汚れ落ちの実験投稿もありましたが、新しい洗剤の何が変わったのか?を冷静に調べ考えてみました。いま新しいのは「ジェルボール!!」物で、オブラートのような物に包まれた液体洗剤が最新型です。
洗剤の歴史は、大ざっぱにいうと・・・
巨大粉洗剤→濃縮コンパクト粉洗剤→液体洗剤→すすぎ一回液体洗剤→抗菌・除菌液体洗剤→ジェルボール液体洗剤
こんな感じでです。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」


宅配・保管クリーニング(ラクリ)
進化した大きな理由は
①ご家庭で洗濯する方が使用しやすい、時短、節水や面倒な、不快な思いをさせないようにすること。
②環境問題にしないように洗濯後の排水を考慮した成分を使用。
③かさばる大きさの洗剤は、輸送コストを跳ね上げます。コンパクトにした方が、輸送コストが減り、排気ガスも少なくなります。
で変わってきていると思います。
さて今回の「ジェルボール」は「手が汚れない。」「ポン!と入れるだけ。」「洗浄力がUP!」となっておりますが、従来の液体洗剤をパックしただけではないか?という疑問を感じる方もいると思います。
何が違うのか?それをとある勉強会の情報交換会で、大手洗剤メーカーの方から直にお聞きしました。
①パックにすることにより、液体洗剤の濃度を均一化でき、本来の洗浄力が安定した。ボトルだとやはり上澄みと下の液体洗剤では性能が変わるそうです。
②粉洗剤には入っているが、液体洗剤には入れられなかったキレート剤が入れられるようになった。キレート剤は、水の中の洗濯を邪魔する成分(ミネラル)を取り除く効果があり、金属イオン取り除き洗浄力をUPします。キレート剤は液体洗剤に入れると沈殿しやすく不向きであると考えられていました。
「ジェルボール」の最大の弱点!!一回の使用量がパックされて決まっているので、「少し洗濯したい!」「洗剤を薄く洗濯したい!」という方には不向き!
だそうです。
液体洗剤の欠点、キレート成分を入れられない欠点を補い、粉洗剤の洗浄力に近づける技術開発だったんですね。でも「ジェルボール!!」が今売れている理由は、「新しい!」「何かきれい!」「かわいい」が理由の上位を占めているようです。
ヒットする商品は、開発者の意図とは関係なく売れるのですね。
(文/Yoshihiro Tamura)
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