今日は素材別による、上手なお手入れ方法をまとめてみました。
比較的アルカリに強く、親水性繊維で在りながら水分を含んでも繊維の強度は
低下しません。
従って、ヘビー系の合成洗剤や漂白剤が使用できます。
色の濃いモノは染色の堅牢が弱いモノがあり、染料がにじみ出る可能性があります。必ず、同系色のモノと洗ってください。
色の濃いモノは、紫外線などにより時間の経過とともに退色します。又、退色とは別に、洗濯を
繰り返すことにより繊維が毛羽立って白っぽくなることが在ります。
アイロン掛けは、直接霧吹きで湿らせてから少し体重をかけて伸ばしてください。
綿は、汗や水蒸気を吸い取り発散させる性質があります。夏は涼しく冬は暖かく年中とおして
着られる素材です。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
麻にはラミーとリネンに分けられます。
ラミーは苧麻とも呼ばれます。シャリっとしているため清涼感が
あり、熱伝導生にも優れて体温を発散させ、ベトつかない素材ですので夏の素材として適しています。
リネンは亜麻もと呼ばれています。高級な素材で、しなやかな風合いがあり生成の素材です。
ご家庭で洗濯すると、風合いにコシが無くなり、シャリっとした感触が少なくなります。また、多少伸びることも
在ります。
洗濯を繰り返すと、繊維が毛羽立ち白化(白っぽくなる)します。これは着用時の摩擦によっても発生します。
色物は、色落ちや色移りしやすいです。洗濯の際は同系色のモノか単品で、着用の際にも色の濃いモノと淡いモノとの
コーディネートは注意しましょう。
色物は中性洗剤で洗いましょう。白モノは漂白も可能です。但し、生成は気を付けましょう。
アイロンはドライアイロンで霧吹きをしながら掛けましょう。
木材パルプから生まれた再生繊維です。
同じ再生繊維のレーヨンと比較すると
レーヨンより引き裂きに対する強度が強く、特に湿ったときレーヨンは弱い欠点が
在りましたが、テンセルにはそれが在りません。
また、水で洗っても縮みにくく、家庭洗濯が容易です。
テンセルは繊維の表面が起毛しやすい性質があります。全体が起毛すると毛羽だったように
なり、全体が白っぽくなります。これを白化と言います。
これを防ぐためにソフトな洗濯をしましょう。
中性洗剤で手洗いして、脱水はタオルで巻き込み
水分を取り除きましょう。
乾燥機は使わずにニット以外は吊して陰干ししましょう。
白化してしまった場合は、シリコン系のスプレーオイル(CRC5056)を均等にスプレーすれば
多少直ります。
但し、斑にならないように気を付けてください。
それでも直らない場合は、セルロース酵素による減量加工が必要ですが、これは引き裂きに対する強度が低下します。専門店に相談してください。
レーヨンは特に水に弱く、場合によっては引き裂きする可能性があります。
また、フィラメントと呼ばれるレーヨンは、シルクと同じくらいデリケートな繊維です。
お洗濯は絵表示をよく確認し従ってください。
レーヨンは糸の太さや素材により
大きく特徴が異なります。それによって洗い方も様々で、洗濯機で洗えるモノから
ドライクリーニングでしか洗えないモノまであります。
一般的にストレッチ素材とは、ポリウレタン弾性糸を使い弾力をもたせたモノを言います。
ポリウレタンは時間の経過とともに劣化して弾力も無くなります。ストレッチ素材の場合弾性が無くなり縮んでしまいます。
また、洗濯により3%くらいは縮みの許容範囲とされています。
購入の際には、よく考慮してください。パンツのレングスなどは収縮率を頭に入れましょう。
洗濯は押し洗いで洗ってください。漂白は塩素系を避けて、酸素系で漬け込み漂白をしてください。
熱に弱いので、乾燥機は厳禁です。形を整えて陰干ししてください。
また、長時間
直射日光にあたるとポリウレタンの劣化を招きます。
勿論、アイロンも低温です。宛て布をして、ちょっと低めのドライアイロン110℃前後で軽く当ててください。
スチームアイロンを使う場合は、スチームを当てすぎないように注意してください。
カシミヤは、カシミヤ山羊の産毛だけを使用します。
一頭から取れる産毛は役150グラムと非常に少なく、また4〜5月の春頃でしか採集できないので、大変希少価値の高い繊維です。
デリケート素材なのでドライクリーニングをお勧めします。手慣れれば、形を崩さずに押し洗いで手洗いができます。
しかし、繊維が水分で膨張するとフェルト化する危険がありますので注意が必要です。
雨などで部分的に濡れたときに、その部分がシミになることがありますので気を付けましょう。
毛玉はハサミで切り取りましょう。
いかがでしたか?いきなり覚えるのは難しいと思いますが、このページを保存しておいて、必要な時に見返していただければ嬉しく思います。
(文/Takeshi Tsukiyama)
イドカバネットは
衣類やお洗濯・お掃除など日常生活にまつわる情報を毎日お届けしています
気に入ったらFACEBOOKやTwitterから更新情報を入手してね