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お洗濯
2016/02/20

年末から始動!Wマークとはなんぞや?(プロの水洗い・ウエットクリーニング登場!)

イドカバネット

ファッションを楽しむ方は、衣類の表示にも敏感ですかね。その衣類がお手入れができれば、快適で臭わないお洋服で過ごせます。

今年の12月「衣類の取り扱い表示」の変更により、新たにウエットクリーニングが加わります。

<関連情報>
洗濯絵表示の改正で新しくなる!(家庭用品品質表示法改正)
2016年は洗濯表示の改正!ちょっと面白い表示あれこれ
来年12月から衣類の「取扱い表示」が変わる理由(裏話)

下に続く


 

電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適

呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」


 

宅配・保管クリーニング(ラクリ)・株式会社ルビー
宅配・保管クリーニング(ラクリ)

 


 




それって何?どこが違うの?と思うと思います。今日はそれについて書きます。

ファッションにこだわる方は「高級スーツ・コートは生地の油が抜けるので洗わない!」「夏に靴は裸足ではく!」と聞きますが、それはイタリア、フランスの地中海性気候の地域のお話しです。高温多湿、温暖化の日本では臭くなるだけ。

海外の高級シャツ、ブラウス、ポロシャツまで「水洗い×」「ドライ洗い」と付いている製品もあります。汗を吸って快適性を守る製品なのに・・・

しかし表示通りのお手入れでは、快適に着られません。また海外では日本より、ドライクリーニングを環境問題から強く規制していて、非常に矛盾を感じます。そんな経緯から、「水でドライクリーニングように洗える方法」を世界で模索しています。マークはありましたが日本が実用化の先駆けなのです。



あくまで水とドライ溶剤とは違いますので、すべて置き換えられるわけではありませんが、その一部でもできないかという試みです。

それが今回の「ウエットクリーニング」の登場となるわけです。


ウエットクリーニングとは?

デリケートな衣類などをプロの技術と設備で、仕上げまで行う水による洗濯。この記号があれば、家庭洗濯禁止の衣類でもクリーニング店で水洗いできる。


家庭洗濯の水洗いとどこが違うの?

水に浸けて洗うことは変わりません。極小さい力で洗います。でもこれはおうちでもできます。問題は仕上げ方法です。

①プロは、仕上げのプロテクニックがあること。

②アイロンが届かない部分や、掛けにくい部分の皺を伸ばす仕上げ機を持っています。

③スチームが違います。100Vのアイロンから出るスチームはとても皺を伸ばすには非力です。巨大なボイラーから安定した圧力高い、きめの細かいスチームを使用して仕上げます。

④衣類に良質のスチームを当て、アイロンで伸ばし、一気に冷ますことができます。蒸気や熱を取る「バキューム」という装置を使用しています。

⑤つけ置き洗いだけでは、十分汚れが落ちない。プロの洗浄、洗剤、染み抜きが必要な場合があります。

このような点でアパレル業界の方が、「いろいろな物と一緒に洗っては困る」「家のアイロンでは仕上げられない」「取扱い注意事項が多すぎて書ききれない」等の理由で、泣く泣くドライ表示にしていた衣類が、「クリーニングのプロにまかせるなら水であらってもいいよ!」ということなのです。


W記号の表示が推奨される製品は?

・家庭洗濯が通常できない大きな製品(業務用の大きな洗濯機があれば洗える物)

・家庭洗濯できるが仕上げが困難な製品(ご家庭のアイロンでは仕上げが難しい物)

・仕上げ設備や技術があれば仕上げられる製品(タンブラー乾燥、人体仕上げ機、プレス機があればうまく仕上げられるもの)

・家庭洗濯は、できれば避けたい製品(衣類の飾りの保護、染料がでてしまう等の品物で、取り扱いに非常に注意事項が多くなってしまうもの)

・非常にデリケートな製品(シフォン、シルク、レース、飾りがとれてしまうなど洗濯機では破損しそうなもの)

・耐溶剤性能が低い製品 (ドライクリーニングでは、汚れと一緒に有機溶剤の影響で生地の破損や、装飾が剥がれてしまうもの)

・樹脂加工製品,顔料プリント製品等(ドライクリーニングでは、汚れと一緒に縫製や、柄が剥がれてしまうもの)

となっております。

いままでクリーニング店では、この点を考慮してウエットクリーニングをしていたのですが、今回これがJISの表示に新たに加わるわけです。

クリーニング店も今まで各店独自の方法で、この処理を行っていましたが、JIS規格でどのようにその衣類が試験されるか明確になったので、この基準を最低限守っているか?が問題となってきます。


そこで現在各クリーニング店はこの基準を守って、自社のウエットクリーニングができているのか?研究しているのです。

ファッションを楽しむ方には、ファッション性をとるか?快適性・衣類の長寿命をとるか?悩むところだったと思いますが、これから両方が得られる良い時代になるかも知れません。









(文/Yoshihiro Tamura

 




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