襟袖用洗剤の漬け込み厳禁!
Yシャツの襟や袖・前立ての「くすみ]の原因 完結編!
(汚れた学生シャツにも応用可能)
「くすみ」の原因は逆汚染であることは前回書きました!
Yシャツの襟や袖・前立ての「くすみ」その原因の多くは逆汚染下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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宅配・保管クリーニング(ラクリ)
今回の最大の謎
「袖、前立ては比較的きれいなのに、なぜ襟だけなのか?」についてです。これには意外な事実が!
「くすみ」は、洗濯時に洗剤が結果的に不足して、汚れがまた衣類についてしまっている状態です。そこで問題の衣類(すでに家庭洗濯している状態)を、洗剤をたっぷり洗面器に入れ、洗浄力を上げるため40℃のお湯に30分ほど浸けて見ました。

こんなに汚れが出ています。家庭洗濯の繰り返しではこんだけ汚れが蓄積されているということになります!

汚れがこんなに出ています。ベージュ色です。
要するに、これだけ蓄積汚れがYシャツについていたのです。襟だけの汚れではないのは一目瞭然です。エリだけではなく全体的に汚れているのです。
でもエリだけ汚れが目立つのはどうしてか?それも襟の接着芯の接着剤が影響しているようなマダラの汚れです?
ここでシャツメーカーの方と店受けカウンター越しに2人で考えました。
同じ構造の前立て、袖ではこの現象はなぜ起こらないのか?
メーカーさん:「襟だけ?洗う時、家庭洗濯で襟だだけに何か特別なことをしていますかね?」
私:「あ、襟は汚れが一番ひどいことが多いので、液体洗剤塗って「しばらく」してから洗いますよね」
メーカーさん:「どんな洗剤ですか?」
私:「例えば、こんなのです」
メーカーさん:「あ!「しばらく」ってどれくらいの時間ですか?」
私:「プロは、シャツがある点数溜まってから洗いますので、1時間くらいか、一晩です。5分すぐに濯ぐこともありますが」
メーカーさん:「あ〜!1時間以上ですか!それだ!」
私:「汚れが溶けるまで時間がどうしてもかかりますので・・・・ダメなのですか?」
メーカーさん:「前にそれがエリ芯の接着樹脂を溶かして、生地が浮いてしまう問題があり、洗剤メーカーさんに注意書きするように頼んだらしいです!」
私:「確かに「襟の汚れの油分を溶かす」目的のが大きいですが、接着樹脂も溶かすのですか?」
メーカーさん:「データでは1時間以上はその危険があることになっています!製品の注意書き見てみましょう!」
私:「えー、(一般の襟袖用洗剤のパッケージを見て)あれ「5分」って書いてあります。たった5分しか塗って放置してはいけないのですか。知らなかった〜」
メーカーさん:「安全を考えて短くなっているんですね。他には塗らないのですか?」
私:「袖口も先が汚れていますので、ちょっとです。襟ほどべったり塗らないですね。」
メーカーさん:「やはりそれが、接着樹脂を、溶かすか、ゆるくしている原因ですよ!それで汚れを他より吸着している分けだ!」
後日、お客様に家庭洗濯の状況を確認したところ、エリに洗剤を塗って放置する時間が長いことが判明しました。
今回の結論は、「洗濯機を使用する時の洗剤不足」か「汚れがひどい物との洗濯」と「襟部分に前処理として油脂を溶かす洗剤を長時間使用したこと」が、エリだけのくすんだように見せる原因だったことがわかりました。
これを予防するには、
(1)まず洗濯機に適量の洗剤を必ず入れる。汚れがひどいときは多めに入れて、よくすすぎ洗いをする。
(2)エリ・袖用の洗剤は、塗って10分程度したら、洗濯機で洗うか、洗うまでに時間が掛かるのなら洗面器に水を張って品物を浸けて置く(濃度を低くする)
(3)冬は特に水温が低いので夏に比べれば洗浄力が低くなります。、シャツをたまに温水(40℃程度)で浸けて汚れを取れやすくしていから洗濯機で洗う。
などが考えられます。
なってしまったものは、温水に浸けるだけでは完全に除去できません。今回の問題もその後洗濯ブラシで擦るぐらいでは落ちなかったからです。本当に落としたいときは、多少費用は掛かりますが、プロに相談してください。
うちにも中学生の息子がいますが、2枚の学生シャツを毎日妻が洗濯しています。でも似たような「くすみ」が発生し長期の休みなると「あなたが洗って!」と依頼されます。
たまにでよいので、温水を使った洗浄(イドカバの別記事参照)をしてみてください。お子様の体のサイズが変わるまできれいにシャツを使いきれますよ!
(文/Yoshihiro Tamura)
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