これだけ寒くなると、ニット製品が大活躍ですね。
忘年会やパーティーなどで着用して汚してしまい、お洗濯されることも多いと思います。クリーニング店もこのご相談が多いのです。
しかし食べこぼしや、汗はドライクリーニングでは完全に落とせないこともしばしば、特殊染み抜きや、ウエットクリーニングで処理することが汚れ具合でですが結構あります。
当然、ご家庭で、ネットに入れてデリケート洗いされることもあると思います。
ところがニットは綿にしろ、ウールしろ、化学繊維のアクリルにしろ、伸縮性がよいため伸びたり縮んだりしやすい製品です。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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宅配・保管クリーニング(ラクリ)
まず体感して欲しいです。
(1)セーターなどのニット製品を黒や白の製品が目立つフエルト生地(摩擦が多いので滑りにくい)の上に何も考えずポンにおいてください。
(2)あまり引っ張らず袖や、身丈を図れるように伸ばしてください。(伸びちゃいます)
(3)メジャーで図ります。袖の長さや、着丈、首周り等を計測・記録してください。
(4)もう一度(1)~(3)を繰り返します。
「あれ!」先ほどと長さがどこか違いませんか?
これは、衣類のリフォーム専門店にお聞きしたことですが、ニット製品は、どこかが1cm~3cmほど置き方で変化します。それが先ほどの「伸縮性がよいため」と言った理由です。
衣類のリフォーム専門店の方はこれをよく知っていて、お客様からニット製品をお客様から「伸ばしてくれ、カットして短くしてくれ」と言われると困るそうです。
例えお客様のご希望の採寸に、伸ばしたり、カットして修理しても置き方一つで変化してしまい。ご希望より「より長く、より短く」なったりするからなのです。
あれ洗ったら縮んだ!ハンガーにかけて干したら伸びちゃった!といった場合の判断基準をお教えします。
着丈・袖・胴幅・首周りの2cm程度の伸びた・縮んだは製品の特性の許容範囲だということになります。着用やアイロンのかけ方で容易に直る可能性が高く、縮んだり伸びたりしているわけではありません。
(注意としてこの基準は、調べたJIS規格やアパレルの一般的な物判断を参考に申しておりますが、アパレル各社によってその基準ももっと厳密な場合もあります。)
でもデザインによって2cm違うと、「着られない!」と判断されることお客様のお気持ちも当然理解できます。
3cm以上変化があった場合は、テレビ等でやっている修正方法を試したり、クリーニング店、リホーム店に相談してください。
1cmから2cmの変化で、縮めるためにカットしたり、ニット生地を無理に引っ張ってアイロンをかけると、取り返しつかないことになるのでご注意ください。
(文/Yoshihiro Tamura)
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