イドカバネット > 洋服をしまう前にクリーニングする理由は ドライクリーニングと水洗いの特性
きれい
2017/11/04

洋服をしまう前にクリーニングする理由は ドライクリーニングと水洗いの特性

イドカバネット
衣類は、気がつかないうちに自然と汚れてきます。それは、衣類が細な繊維の集まりで、空気中の汚れをフィルター効果によって集めてしまうからです。洋服をしまう前には、必ずお洗濯やクリーニングを済ませ、清潔な状態で保管が必要です。


衣類には、色々な汚れが付いています。

汚れは
・水に溶ける汚れ
・油に溶ける汚れ
・溶けない汚れ

の組み合わせです。

下に続く

 

電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適

呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」


 

宅配・保管クリーニング(ラクリ)・株式会社ルビー
宅配・保管クリーニング(ラクリ)

 


 






◎皮脂汚れ
皮脂汚れは保管中に黄変します
皮膚の表面は、皮脂という脂分で覆われていて、保湿や抗菌の作用があります。このため皮膚に接する襟周りや袖口は常に、皮脂が付着する状態にあります。

この皮脂は、時間がたつと徐々に黄変する性質があり、また洗ってもとれにくくなります。

◎ポリフェノール
ポリフェノール類を含むシミは褐変します
植物由来の成分であるポリフェノールには、カテキン、イソフラボンなど色々な種類があり、抗菌や老化防止などの効用があるといわれ、清涼飲料水に含まれています。

このポリフェノールは、リンゴの実が茶色になるように、時間がつと徐々に褐色に変化して取れにくくなります。

◎シルエット
風合いやシルエットを崩さず洗うためには油性で洗う
ほとんどの繊維素材は、水を吸収します。水を吸収すると膨(ふく)らんで変形します。このため、シルエットや生地の風合い、特殊加工があるようなファッション製品には、大きなダメージを与えることになります。

ドライクリーニングは、水ではなく揮発油の一種である溶剤というもので洗っています。油性の汚れは除去できますが、汗や飲料などの水性の汚れは十分に除去できません。

なので水性の汚れには、水洗い禁止表示の洋服であっても特殊なウエット処理が必要です。

◎油性の汚れ
汚れ成分は繊維に張り付いたり奥に潜り込んだり
衣類に吸着された汚れ成分は、油分の接着効果によって繊維に張り付き取れにくくなります。また微細なほこりやゴミは表面から、徐々に奥の方へと入り込んでいくのです。

日本の夏は気温も湿度も高いために、よく汗をかきます。水ではなく溶剤で洗うドライクリーニングでは、原則的には水溶性の汗汚れを落とすことができません。


◎ドライクリーニング
シンナーのような溶剤で洗うドライクリーニング
綿や麻、ウールなど合成繊維以外の繊維は、水分を吸収して変形する性質を持っており、風合いも変化します。また、シルクやレーヨンなどは光沢が消失することがあります。また、染色もほとんどが水に溶ける染料で行われるため、水洗いでは変色しがちです。

ドライクリーニングは、水ではない溶剤によって油分を溶かして洗浄します。

溶剤は繊維に吸収されることがないので、変形、風合い変化、光沢消失、変色することがありません。


◎水洗い
汗成分は水に溶ける性質
汗成分は、塩分、尿素、乳酸などを含み、染料を酸化分解したり、生地を黄ばませたりします。水ですすぎ出さなければ、ドライクリーニングだけでは残ってしまいます。このために特殊なウエット処理が必要なのです。









この記事を書いた人
佐久間由美子(Yumiko Sakuma)
クリーニングShopサクマ 代表


世の中の情報や、クリーニングのことを知って上手に活用して欲しい思いで、活動しています!
 


Facebook

https://www.facebook.com/profile.php?id=100011246148379

ホームページ
https://sacle.jp/

 





佐久間由美子の最新記事



イドカバネットは
衣類やお洗濯・お掃除など日常生活にまつわる情報を毎日お届けしています
気に入ったらFACEBOOKやTwitterから更新情報を入手してね


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Facebookで更新情報をチェック!

関連記事

イドカバネット過去の人気記事
20150128-Seki-cover.jpgYシャツをきれいにたたむプロの技と旅行のパッキングのコツ
20150425-Enomoto-cover.jpgGW中にすませたい!部屋とクローゼットのデトックス
20150407-Asano-cover.jpg今すぐ実践!自宅でできる白シューズの正しいお手入れ!
20150216-Enomoto-cover.jpg洗って完璧!柔軟剤で引き寄せない!洗濯でできる花粉症対策
20150220-Nakamura-cover.jpg乾きにくい冬の洗濯物を3倍乾きやすくする干し方のコツ!
fastnar-photo01.jpgこれでイライラ0%!! ファスナーの滑りを良くする方法
20150112-Mika-cover.jpg結婚前に知っておきたい女を磨く洋服の知識・ウール製品の洗いかた
20150330-Yamamoto-cover.jpg面倒なんて言わせない 大切なお洋服を守る これで完璧!収納法
201412-osouji-yuka-cover.jpgこんなところも大掃除…誰でも簡単にできる”洗濯機の洗濯”
20150320-Nakamura-cover.jpg色移り解消の魔法の呪文「すぐに濃いめの熱いお湯」
20150404-Mika-cover2.jpg痩せて見える/ふっくら見える 色と見た目の深い関係・1
20150312-Yamamoto-cover.jpgニッポンのすべての女性に!衣替えで役立つ「3秒ルール」
20150513-Seki-cover.jpg洗濯物臭くないですか?部屋干しニオイ対策は、まず洗濯槽の洗浄を
20150318-Mihara-cover.jpg型崩れ防止をできる 長期収納向けのハンガーとはどんなもの?
20150110-moemoe-cover4.jpg実はめっちゃ汚い!!一枚のバスタオルを何日使いますか?
20150107-Aya-cover3.jpgつい持ち歩きたくなる?ニットのほつれを瞬時に隠す「魔法の針」
20150428-Mihara-cover3.jpgエステなどオイルまみれのタオルをスッキリきれいにするには
74a7c805d125814aec5797843fc.jpgニットを着る人には知っていて欲しい素材の特徴とお手入れ方法
20150414-moemoe-cover.jpg100均アイテムで作れる超かんたんミサンガのつくり方
20150426-Fukusawa-cover.jpg荷物を軽量に!キャンプや旅先で役立つお洗濯グッズ
SHARE
Twitter
Facebook
Line
google
Hatena
PAGE TOP