衣類は、気がつかないうちに自然と汚れてきます。それは、衣類が細な繊維の集まりで、空気中の汚れをフィルター効果によって集めてしまうからです。洋服をしまう前には、必ずお洗濯やクリーニングを済ませ、清潔な状態で保管が必要です。
衣類には、色々な汚れが付いています。
汚れは
・水に溶ける汚れ
・油に溶ける汚れ
・溶けない汚れ
の組み合わせです。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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宅配・保管クリーニング(ラクリ)
◎皮脂汚れ皮脂汚れは保管中に黄変します
皮膚の表面は、皮脂という脂分で覆われていて、保湿や抗菌の作用があります。このため皮膚に接する襟周りや袖口は常に、皮脂が付着する状態にあります。
この皮脂は、時間がたつと徐々に黄変する性質があり、また洗ってもとれにくくなります。
◎ポリフェノールポリフェノール類を含むシミは褐変します
植物由来の成分であるポリフェノールには、カテキン、イソフラボンなど色々な種類があり、抗菌や老化防止などの効用があるといわれ、清涼飲料水に含まれています。
このポリフェノールは、リンゴの実が茶色になるように、時間がつと徐々に褐色に変化して取れにくくなります。
◎シルエット風合いやシルエットを崩さず洗うためには油性で洗う
ほとんどの繊維素材は、水を吸収します。水を吸収すると膨(ふく)らんで変形します。このため、シルエットや生地の風合い、特殊加工があるようなファッション製品には、大きなダメージを与えることになります。
ドライクリーニングは、水ではなく揮発油の一種である溶剤というもので洗っています。油性の汚れは除去できますが、汗や飲料などの水性の汚れは十分に除去できません。
なので水性の汚れには、水洗い禁止表示の洋服であっても特殊なウエット処理が必要です。
◎油性の汚れ汚れ成分は繊維に張り付いたり奥に潜り込んだり
衣類に吸着された汚れ成分は、油分の接着効果によって繊維に張り付き取れにくくなります。また微細なほこりやゴミは表面から、徐々に奥の方へと入り込んでいくのです。
日本の夏は気温も湿度も高いために、よく汗をかきます。水ではなく溶剤で洗うドライクリーニングでは、原則的には水溶性の汗汚れを落とすことができません。
◎ドライクリーニングシンナーのような溶剤で洗うドライクリーニング
綿や麻、ウールなど合成繊維以外の繊維は、水分を吸収して変形する性質を持っており、風合いも変化します。また、シルクやレーヨンなどは光沢が消失することがあります。また、染色もほとんどが水に溶ける染料で行われるため、水洗いでは変色しがちです。
ドライクリーニングは、水ではない溶剤によって油分を溶かして洗浄します。
溶剤は繊維に吸収されることがないので、変形、風合い変化、光沢消失、変色することがありません。
◎水洗い汗成分は水に溶ける性質
汗成分は、塩分、尿素、乳酸などを含み、染料を酸化分解したり、生地を黄ばませたりします。水ですすぎ出さなければ、ドライクリーニングだけでは残ってしまいます。このために特殊なウエット処理が必要なのです。
この記事を書いた人
佐久間由美子(Yumiko Sakuma) クリーニングShopサクマ 代表
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