「マイナス何℃!日本はこんなに寒かったのですか?」と思う今日この頃、ダウンジャケットは手放せない方も多いでしょう。
毎日着ているのならば、シャツ並みに当然汚れてしまうため、定期的にケアしたいですが、クリーニングは費用がかかるため、クリーニングはシーズンに一度という人も多いかもしれません。
そこで暖かい室内や通勤電車の中で、気になる臭いと汚れをお家でケアするコツをお教えします。(雨や雪でずぶ濡れになったら、ダウンの芯まで汚れが蓄積されますので、その時は春を待たずにクリーニング店にご相談ください。芯から洗って差し上げます!!)
① 綺麗に保つには実はまめに洗うこと
(ナイロン・ポリエステルは油性汚れを吸収しやすいので、実は頻繁に洗わないと体からの汚れが蓄積していきます)
② 冬場の汗や皮脂は脂分が夏に比べると多いため、おしゃれ着用の洗剤(洗浄より衣類の保護用成分が多いため)ではなかなか落ちません。
台所の食器洗い用の中性洗剤(皮脂・食べこぼしの油分に強い)を少量使用すると洗浄力アップ。
③ 汚れがひどいところはぬるま湯を使います。
(お風呂の温度35℃から40℃程度を使用、冬場の水道水は9℃程度でとても冷たいです。皮脂は人間の体温(36℃~38℃程度)で付いています。付いた状況が一番汚れが取りやすい温度なのです)
④ 汚れがひどいところは洗剤を少量付けた洗濯ブラシや台所のスポンジ、使わなくなった歯ブラシで擦ります。
(表面がナイロン・ポリエステルなどの繊維は、熱に弱い欠点がありますが、摩擦には強いのですので多少擦っても大丈夫!)
⑤ ダウンが水にぬれると固まり球になってすまうので、手でほぐすか、タンブラー乾燥機(洗濯機の乾燥機能やコインランドリーにあります)モフモフ・ふわふわに戻しましょう。
(ダウン製品は、羽毛が暖かいのではなく、羽毛に含まれる空気が断熱材の役目をします。水に濡れると羽毛が固まって空気を含まなくなります)
⑥ 嫌な臭いの原因!濡れたらなるべく早く乾燥させましょう!風通しのよいところに干すか、低温の乾燥機で乾燥しましょう。
製品にする前に、水鳥の羽毛を洗浄するのですが、それが不足していて獣のような臭いがする製品もたまにあります。
(ダウンシャンバーは芯までなかな乾き難い製品です。いつまでも湿っていると雑菌が育ち臭いの元になります)
⑦ ダウンジャンバーも日焼けします!
(日光の紫外線などで、ジャンバーの染料の一部が分解し、変色することがあります。黒は赤っぽく、モスグリーンが黄色に変色するなんてケースも!)
用意する物
・洗面器
・洗濯機
・洗濯用固形石けん
・洗濯ブラシ(もしくは使わなくなった歯ブラシ)
・おしゃれ着用中性洗剤
・台所用中性洗剤
・食器用スポンジ
ケアのステップ
(1)お風呂場に行ってください。洗面器にお風呂程度(30℃から40℃)のぬるま湯を用意します。
(2)袖口や襟の部分など、汚れがひどい部分に、少量の台所用中性洗剤と洗濯用固形石けんを塗り込みます。
(3)洗濯用ブラシをぬるま湯で濡らし、5分ほど待って(汚れが溶ける時間)気になる汚れをこすり落とします。
(4)洗面器のぬるま湯に、おしゃれ着用洗剤を大さじ一杯入れてかきまぜます。これにスポンジを浸し、ジャケットの表面全体を軽くなでる程度にこすり洗いをしましょう。
(5)水シャワーで全体をすすぎます。ダウンジャケットの中まで水を浸してしまわないように注意してください。
(6)終わったら軽くたたんで、洗濯機で脱水1分間、取り出して平らなところに置き、ジャケットの中身が均等になるように軽くほぐすことを3回繰り返します。
(7)ジャケットの形を整えて、風通しのよい日陰に干して乾けば完成です。
(8)ふんわりしていないようなら、洗濯機の乾燥機能やコインランドリーのタンブラー乾燥機でモフモフ・ふわふわに戻す方法を試しましょう!
今回のご紹介したのは、ダウンジャケットを完全に水に浸さない簡易的な方法です。
これで、通勤電車の中でも臭いは気にならなくなりますよ。
(文/Yoshihiro Tamura)
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