「7分の奇跡」という映像をご存じでしょうか?
7分で新幹線車内の清掃をすべて終わらせる内容で、2014年頃に注目されて、外国人観光客の増加に伴って再び注目されているお話です。
東京ー博多間を結ぶ東海道・山陽新幹線は、14番線から19番線の6つのホームが用意されており多少のゆとりがあると言われておりますが、東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線の6つの新幹線をたった4つのホーム(20〜23番線)で発車させなければいけない東京駅のJR東日本新幹線ホーム。
新幹線が到着し、折り返し出発するまでの時間全体は12分しかありません。
乗客の乗り降りで5分間。
残ったたったの7分間で車内清掃しなければならない。
これを確実に実現します。
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
このミラクルを行っているのが、株式会社JR東日本テクノハートTESSEIという会社。
http://www.tessei.co.jp/
実際の清掃作業は、新幹線10両編成の電車では22名。グランクラス(優等車輌)の場合は別に部隊がついて25〜26人で行っているようです。
なので、1輌平均2人の割合となりますが
・トイレを清掃する人
・ゴミの処理をする人
・後検査をする人
掃除をする場所も多岐にわたり、各自いろいろな役割があり、なので1輌をひとりで清掃しなければならないそうです。
ミラクルと呼ばれるゆえん
何がミラクルなのか?というのは、7分での清掃作業というスピードもさることながら、列車の到着のたびに続け年間6000万座席を清掃しているものの、お客様からのクレームはたったの5〜6件しかないという。
人間が座った後で、飲み物をこぼしてしまったりシートを汚してしまったりなど、いろいろな現象があると思いますが、不備を見逃さないチェック体制とそれらに対処する技術は素晴らしいですね。
6000万でたったの5〜6という不良率は、0.0000083333…%、ほぼゼロに等しい数字です。
このスピードと質の両立は、体で覚えるしかないそうなのですが、働く側の心に「お客様に喜んでもらおう」という基本的な精神が大きく影響しているそうで、企業の風土改革を経て一から培ったものだそうです。
車輌清掃とは裏方仕事で、入社しても大半の人が辞めていく厳しい職種。同社では昔に比べ離職率も大幅に現象したこともミラクルです。車内清掃に誇りを持ち、働くことの喜びを先輩後輩、会社と一体に分かち合う体制作りが、この7分の奇跡を生み出した要因です。
また、列車の入線時には一列に整列し一礼。清掃終了後にはお客様に対して並んで一礼。このような仕草も「日本の仕事」だと思います。
この7分の奇跡は、7 minute miracle として海外でも大きく報道され、日本に来日、新幹線乗車する外国人の見学風物として有名だそうです。
東京駅から北に向かう新幹線に乗車する際には、指定席券は買わずあえて自由席をチョイス。乗るために列車到着前からホーム乗車口前の列に並んでいると、このミラクルを見ることができます。
動画にもありますが、生のミラクルを見てみるのも感動しますよ。
![]() ゼンドラ株式会社・代表取締役 クリーニング・テキスタイルレンタル業界の専門新聞社。当サイト「イドカバネット」の運営を行ないながら、洗濯の楽しさ・クリーニングの素晴らしさを伝える。最近は、洗濯サービスと他業とのコラボレーションを研究し全国を奔走している。 オフィシャルサイト http://www.zendora.co.jp |
イドカバネットは
衣類やお洗濯・お掃除など日常生活にまつわる情報を毎日お届けしています
気に入ったらFACEBOOKやTwitterから更新情報を入手してね