静電気と衣類の関係
このところ私の住む京都でも、めっきりと涼しくなってきました。朝夕ともなると、冷え込むことも御座いますが、皆様はいかがお過ごしですか。これから季節を重ねてまいりますと、静電気の嫌な思いを致しませんか。
衣類がまとわり付き、着脱の際に”バチッ”と放電したり、ドアノブを握ろうとして指先に火花が飛んだりと、誰にでも経験があると思います。
静電気は放電せずとも、ポリエステル製の衣類などに細かいほこりが、引っいて取れないなどの事例もおこします。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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図は、繊維の帯電する電荷を、プラスから順にマイナスへ並べました。
配列の遠い繊維ほど帯電量が多くなります。従って、配列の遠い繊維を重ね着すると、静電気が発生しやすくなると言えます。
そして静電気が発生しやすい要因として、湿度が関係します。従ってこれから秋が深まり乾燥すると、気温25℃以下20%RH以下になり、静電気が発生しやすい環境となります。
これら静電気も、あまり強くなると馬鹿にはできませんし危険です。
JIS規格では、繊維の摩擦耐電圧を測定方法の規格があり、2000Vを超える素材は要検討、場合によっては静電気の半減期や摩擦帯電電荷量を計測します。
各アパレルメーカーの製品企画でも、摩擦帯電の計測や比較的静電気を発生しない繊維の混用をしているようです。
また制電加工の繊維や素材の開発、そして使用にも取り組まれております。
消費者としては、これから静電気の発生しやすい季節の対応として、重ね着の素材を考えてみる等は大切です。室内では湿度の管理も必要ですし、更に制電スプレーの使用も検討しましょう。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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