タバコの仕組みはどうなっているの?
近年は「分煙」もすすんでいますが、街中でタバコを吸っている人も前ほどは見かけなくなりました。下記のグラフのように喫煙者数も本当に減ってきていますし。
加えて平成22年の大幅値上げは禁煙に拍車がかかったでしょうね。
でも男性の喫煙者数は年々右肩下がりですが、女性の喫煙者数は変動があるとはいえ、おおむね横ばいなんです。景気に連動しないんでしょうか?おもしろいですね。
http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html
厚生労働省の最新たばこ情報より
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
その「タバコ」ですが、どんな仕組みみなっているんでしょうか?
・刻(きざみ)・・・種類の違うさまざまな葉タバコをブレンドし、香料を加える。
・巻紙(まきし)・・・刻を包む紙。麻やパルプを主体とした素材が多く使われている。
・フィルター・・・煙をろ過してタールやニコチンを減らし・味をまろやかにする。
・チップペーパー・・・刻とフィルターを巻き合わせるもので、主にパルプを使用。
要するに、葉たばこを紙で巻いて吸い口にフィルターを付けたもの、です。まとめたら説明が一行で済んじゃいました。^ ^
そこで今回はこの普段は注目されない(笑)「フィルター」にスポットライトを当てたいと思っています♪
タバコのフィルターには主に次の種類があります。
・アセテートフィルター・・・アセテートを使用
・デュアルチャコールフィルター・・・アセテートフィルターに活性炭を混ぜたもの
このようになんとアセテート繊維を使って作られているんです!
http://www.jti.co.jp/tobacco-world/journal/process/03/01.html
JT「たばこができるまで」より
アセテートは絹に似た美しい光沢、さらりとした風合い、そして発色性の良さから近年ファッション素材として注目され、服地などの衣料用素材として利用されています。
こちらはアセテート繊維で出来ているごく薄手のジャケットです。透け透けです。(笑)
ですから初夏から夏に活躍します。 他にも女性のブラウス生地などに使われますが、1953年にアメリカのタバコ会社がタバコのフィルターとして採用して以来発展し(日本では1958年から)、衣料用の約2倍量ものアセテートが使われています。
それは、アセテートフィルターがニコチンやタールを減少させるとともに、煙の成分バランスを調整し、熱を加えても変な臭いはせずにタバコの香りは通す機能を備えているからだそうです。なんと、最適じゃあないですか♪
おまけネタ
一見何の繋がりもないような優しいアセテートの服とタバコのフィルター、実は同じ素材だったんですね!
だから当然弱点も同じで(笑)、シンナーのような有機溶剤にはめっぽう弱いんです。
マニュキアをぬっていて、うっかり服に付いちゃっても決して除光液で拭かないでくださいね。
と、タバコと服の繋がりを書いてきましたがここでもう一つおまけネタを♪
実はトリアセテートでできている「中空糸膜」(ストローのように中空になっている糸)は、人工透析膜や逆浸透膜として利用されているんです。医療現場でも活躍している、ということですね。
衣料と医療と飲用と。^ ^
今回の担当はみかでした♪
![]() 洋裁や手芸が大好きな生粋の関西人♪ 繊維製品品質管理士の資格を活かすべく地道に奮闘中! |
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