最近、テレビCMなどで「CO2排出ゼロの電気」というものを見聞きするようになりました。
地球温暖化の原因となるCO2が出ないのなら、環境にやさしいということは何となくわかりますが、そもそも電気がCO2を排出するとかしないとかってどういうことでしょう?
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
宅配・保管クリーニング(ラクリ)
(火力発電所)
電気とCO2が関わるのは、日本の電力が火力発電を主力にしているためです。
その割合は、実に76%。ほか再生可能エネルギーが18%、原子力発電が6%です。
火力発電の燃料は、石油、石炭、天然ガス。発電技術が進歩しても、CO2排出は避けられません。
日本は、2050年までに温室効果ガス排出ゼロにするという目標と施策を打ち出しました。
そのため、CO2を排出する火力発電は今後、減少させていく方向にあります。
その代替として、原子力を増やすことは現実的ではなく、再生可能エネルギーへの転換が求められています。
2030年度には、再エネによる電力を、現在の約2倍の水準(36~38%)まで増やすことが目標となっています。
再エネには太陽光、風力、水力などがあります。
冒頭の「CO2排出ゼロの電気」というのは、こうした再生可能エネルギーによるものです。
そのなかでも日本では太陽光発電がもっとも増やしやすく、普及していくとのことですが、最近は、自宅や事業所の屋根にソーラーパネルを設置せず、供給だけ再エネの電気に切り替えられるサービスが広がっています。
電力切り替えがSDGsの取り組みにもなり、とくに事業所での使用は、企業のイメージアップにつながるとして採用が進んでいます。
この秋には、クリーニング業界でもCO2ゼロの電力使用の提案と検討が始まりました。
皆さんが利用するクリーニング店でも、いずれ「CO2ゼロ」というポスターやステッカーを目にするかもしれません。
この記事を書いた人
日笠京介(Kyosuke Hikasa) ゼンドラ株式会社・取締役
リネンサプライ工場の取材をメインに、全国(たまに海外も)を飛び回るが、最近はコロナで出張もできず飲みにも行けず、悶々と過ごしている。愛犬(バーニーズ)が唯一の癒し。 |
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