大切な家族として愛されるペット。
一般社団法人 ペットフード協会の2020年調査によると、全国で飼われている犬は845万頭(680万世帯)、猫は964万頭(550万世帯)、犬・猫を合わせると 約1810万頭が飼育されているそうです(いずれも推計)。
また、昨年は新規で飼育する世帯が例年以上に増えたとのこと。
コロナ禍で在宅時間が増え、ペットとの生活に癒しを求めたり、家族内でのコミュニケーションを深めている傾向があるようです。
これだけたくさんの犬・猫がいるぶん、ありとあらゆるペット用品が販売されているのですが、では、犬や猫用のベッド(敷物)やタオル、毛布、洋服などなど、ペット用品の洗濯事情はどうなっているんでしょうか?
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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宅配・保管クリーニング(ラクリ)

(春と秋の換毛期は、たくさんの毛が抜けます)
我が家では手洗い…面倒です
ペット用品で気になるのは、やはり「毛」と「ニオイ」です。
皮膚の病気の心配もあるので、こまめに洗濯して清潔を保ちたいところですが、犬を飼っている我が家では、ペット用品を洗濯機で洗ったことがありません。
細かな毛が衣類に付いたり、ニオイが移らないか気になるからです。
最近はペット専用の洗剤も販売されています。
ペット特有の皮脂を落としてニオイを防ぎ、さらに「離毛促進剤」という成分により、毛を落ちやすく付着しにくくするなど、ペット用品も進化してきていますが、我が家では、それでも洗濯機に入れる気にならず、今もバケツで手洗いです。
ただ、手洗いでは脱水ができないので乾きが悪いし、とにかく面倒なので、何か良い方法がないかといつも考えていました。

(手洗いでは、細かな毛がよく取れません)
コインランドリーでペット用品は洗えません
では、最近利用する人が増えているコインランドリーで洗うのはどうでしょう?
家庭洗濯機より大きい機械なので、ペット用品もすっきりとキレイになりそうですが、
これは原則“アウト”です。
厚生労働省によるコインランドリーの衛生措置指導要綱には、「し尿の付着したおむつ、運動靴、動物の敷物等の洗濯の禁止」と明記されています。
お店の衛生を守る上での大切なルールです。
ただ、この指導要綱には但し書きがあって、【これらを専用に洗濯するための洗濯機を設置している場合を除く】となっています。
そうなんです。最近は、コインランドリーの一部店舗には、ペット用品を専用に洗える機械が登場しています。
ペット用品専用の特殊な洗濯機
このペット用品専用の洗濯機のドラムは、ペットの毛が詰まらずスムーズに排出される特殊構造になっています。
また、ペット専用洗剤や抗菌・防虫加工剤も自動投入され、ペット特有のニオイや汚れをキレイに落とし、かつダニ除けの加工もできるのです。

(ペット用品専用の洗濯機、上が乾燥機です)
ニーズの高まりとともに進化するコインランドリーですが、一方では「誰が何を洗っているかわからないから、衛生面が不安…」と利用を敬遠する声もあります。
ペット用品専用機の登場は、ペットを飼う人で洗濯に困っている人とともに、コインランドリーの衛生面を心配する人にも安心材料といえるでしょう。
我が家の近くに昨年OPENしたコインランドリーには、このペット専用エリアがあります。
数年ぶりに犬を飼い始めたので、これから利用が増えそうです。
(ただ、洗濯機・乾燥機とも容量が小さすぎるかな…)
みなさんも、お近くで探してみてはいかがですか?
この記事を書いた人
日笠京介(Kyosuke Hikasa) ゼンドラ株式会社・取締役
リネンサプライ工場の取材をメインに、全国(たまに海外も)を飛び回るが、最近はコロナで出張もできず飲みにも行けず、悶々と過ごしている。愛犬(バーニーズ)が唯一の癒し。 |
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