1年以上も続くコロナ禍の巣ごもり生活。
旅行に出かけたくて
ウズウズしている人も多いのではないでしょうか?
日常を離れて
見知らぬ街をぶらぶらしたり
美味しいものを食べたりと
旅の醍醐味はたくさんありますが
宿泊するホテルや旅館で過ごす時間も
楽しみのひとつですよね。
なかでも
部屋にあるふかふかのタオルや
シワのないプレスのきいたシーツって
気持ち良いです。
とくにシーツは
家で洗っても大きいのでアイロンがけというわけにもいかず、
ホテルのようにピシッとした仕上がりは
家庭ではちょっと難しいですね。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
呼吸がしやすく、蒸れないクールエアマスク「Be*AIR」
宅配・保管クリーニング(ラクリ)
実は、ホテルや旅館もそうなんです。
毎日大量に交換するタオルやシーツは
ホテルで洗っているわけではなくて
専門の業者さんが回収して
キレイにクリーニングして届けられています。
このビジネスを「リネンサプライ」といいます。
これはホテルだけではなくて
病院や介護施設のタオルやシーツも同様です。
ほかにも
スポーツジムや
温浴施設のタオルなども
多くがリネンサプライ工場から
供給されています。
では、その専門工場で、あのシーツやタオルは
どのように洗って仕上げられているでしょうか?
まずは、洗濯です。
家庭洗濯機はもちろん
コインランドリーにある
ドラム洗濯機のサイズでも追いつかないので
とにかく大型です。
(家庭洗濯機の10倍ほどの容量の洗濯槽が、いくつも連結された洗濯機です。消毒のために80℃以上の高温で洗っています)
(乾燥機も60~100㎏という大型。左下に見えるのが脱水したシーツのかたまり。人の手で運ぶには重すぎるので、コンベアで搬送されています)
そして
あのピシッとプレスされた
シーツを仕上げるのが
ロールアイロナーという機械です。
機械の中は見えませんが
蒸気で熱した丸い熱板が
いくつか重なって回っていて
その間にシーツを通すことでプレス(アイロン)しています。
(シーツを広げてロールアイロナーに投入する機械)
(仕上がったシーツは、たたんだ状態で出てきます)
これで出来上がりですが
1時間に800枚とか1000枚という
ものすごいスピードで仕上げられ
しかも途中には検品カメラがあって
汚れや破れがあるシーツは
自動的にはじかれます。
だから、常に真っ白で衛生的なシーツが
ホテルに届けられるんです。
また旅行に出かけられるようになったら
こうやって仕上げられている
気持ちの良いシーツで
ゆっくりとおやすみください。
また、ご家庭のシーツを「ホテルのようにしたい!」という場合は、
お近くのクリーニング店にご相談ください。
この記事を書いた人
日笠京介(Kyosuke Hikasa) ゼンドラ株式会社・取締役
リネンサプライ工場の取材をメインに、全国(たまに海外も)を飛び回るが、最近はコロナで出張もできず飲みにも行けず、悶々と過ごしている。愛犬(バーニーズ)が唯一の癒し。 |
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