先日のこと。
寒ーい朝に洗濯物を外に干したらほんの数分でパリパリに凍りました。
凍ったのは、綿100%のタオルやシャツ、靴下など。同じように脱水して、同じようにハンガーに掛けて並べて干しているのに凍らなかったのは、ポリエステル85%・ポリウレタン15%混紡のズボン下などの化学繊維衣類。
どうしてこのような結果の違いが出るのでしょうか?
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これは、繊維自体が水分を含みやすいか・含まないかで違ってきます。
綿や麻、羊毛、獣毛、シルクなどの天然繊維と、レーヨンやキュプラのような天然素材からできている再生繊維は多くの水分を繊維が含むことができるからです。
アセテートやナイロンも多少含むことはできるのですが、その他の化学繊維は0または0に近い数字となり、寒い冬に外に干しても凍らないのです。
反対に、こういう化学繊維の洋服は、脱水機にかけるだけで、ほとんどの水分が飛んでしまうので、乾きやすい衣類となります。綿100%のフード付きトレーナーなど、本当に乾きにくいですものね!
そんな乾きにくい綿や麻の洋服ですが、実は水に濡れた状態の方が乾いた時より繊維の強度が増します。(植物繊維の特徴です)
ですから、綿100%のタオルやシャツ、ジーンズなどは、脱水後に干す時に両手でパンパンと引っ張ってシワを伸ばしても大丈夫なんです。
でも、その時に気を付けたいのが引っ張る方向です。
わかりやすいので洋裁の本から引用しましたが、この図のように基本的に洋服を作る時は布のたて方向に洋服のパーツの上下を揃えて布を断ちます。(たまにデザイン的に斜め方向(バイアス)にわざと布を使っているのもあります)
ですから、形を整える時は、洋服のたて、またはよこ方向に引っ張ります。
斜め方向に引っ張ると、生地が伸びてしまい、形が崩れるのでお気をつけて!
綿100%のハンカチで実験してみました。
斜めに引っ張るとすごく生地が伸びるのがわかります。
洗濯物を干す時は、次の順番で干しましょう。
1、まずは大きく洗濯物を振りさばく
2、綿や麻の洋服はしっかり引っ張って形を整える
3、次に細かい部分をていねいに伸ばす
同じ綿でも、ニット(編み物)の洋服などは無理に引っ張らずに形を整えて吊り干しまたは平干ししてくださいね。(ケアラベルをご確認くださいね)
みか(Mika) 洋裁や手芸が大好きな生粋の関西人♪ 繊維製品品質管理士の資格を活かすべく地道に奮闘中! |
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