購入時にも注意が必要!販売陳列されている時にも毛が寝てしまっている場合があり。
ゴージャスで気品のある装い「ベルベット衣類」の起毛の仕方のお話です。
今年は冬のファッションアイテムとしてベルベットの製品が流行だそうです。
最近アパレルの方から、品物がハンガーにかけていたら、「ハンガーの硬い部分に当たって毛が寝てしまって傷のようになっているので直して欲しい」とご依頼がありました。新品の仕上げ直しは大変緊張しますが、うまく直ったので、その直し方をご報告します。
スレで毛が抜けてしまったものは直せませんが、起毛が寝ていて、白っぽく見える場合のお直し方法です。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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宅配・保管クリーニング(ラクリ)
用意するもの・スチームが出るアイロンもしくはスチーマー
・獣毛ブラシ(豚毛・猪毛)
右利きの方の場合(1)ベルベット衣類の毛が寝てしまっている部分の裏側に左手を入れて、その部分の裏地を手のひらで支えて下さい。
(2)右手でアイロンを持って、表の毛が寝てしまっている部分にスチームを2〜3秒当てます。冷めないうちに、毛ブラシの先端で優しく撫でます。ポイントは、毛がどちらに寝ているのかわからない点です。
衣類の下から上、上から下、右から左、左から右と試して下さい。ベルベットの色が濃くなったらその方向が正解です。回りより濃くなった!と思っても安心して下さい。あとで、ブラシ面を全面使用して大きく撫でれば全体的に色合いが合ってきます。
少しでも濃くなったと思ったら、その方向に毛を立てるべし、その周りの起毛した時の色合いなるまで、スチームとやさしいブラッシングを繰り返します。
(3)色合いがあったら、熱をよく冷まし、乾燥するまで、ハンガーにかけてそっとしておきます。
(4)後は全体を軽くブラッシングすれば完成です。直らない場合もありますが、一回お試し下さい。
ベルベットは摩擦に弱いものが多いので、着用で、上着衣類や、椅子に擦れたり、持っているカバンに擦れたり、毛抜けしてしまっていることもあります。その場合は直らないのでご注意ください。
ブラッシングだけで容易に毛が抜けてしまうか?目立たない部分で予めテストしておくことも大切です。
今回のように、販売陳列されている時にも毛が寝てしまっている場合があります。購入時に確認してくださいね。
(文/Yoshihiro Tamura)
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