お洗濯のポイント
衣替えのこの時期、普段より洗濯の量が増える季節ですね。
冬物など普段からお洗濯しないものなどは、どのように洗ってよいか迷われるのではないでしょうか。もちろん、洗濯絵表示に従って洗っていただきたいのですが、それだけではなく、より質の良いおしゃれ着洗いとなると、幾つかポイントがあげられます。
そのお洗濯のポイントを、解りやすく二つに絞って解説したいと思います。
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(1)一つは、場所によって汚れが違う事、これはアウターとインナーの違いもありますし、手と足ではつく汚れが違うという事ともあります。アウターとインナーでは、外的からのホコリなどの汚れと、体内からの皮脂の汚れ違いがあります。これはご理解いただけると思いますが、手と足で違うとはどういうことか・・・。
例えば手首のカフスの汚れと、足先の靴下の汚れとは違いますよね。
これの応用で、ズボンでもポケット口の汚れは手垢や手の皮脂分などの汚れですが、ズボンのすその汚れとなると、泥汚れや雨天のアスファルトの汚れなど、同じズボンでも場所により汚れは違うのです。
おしゃれ着などのデリケート洗いでは、全体に強力な洗浄を掛けることはできません。従って汚れの酷い個所に、その汚れにあった的確な対処が出来れば、デリケート洗いでもキレイに洗いあげることができるでしょう。
手の皮脂分をしっかりと落とすなら、洗剤で直接揉むかブラシを掛けて、黄ばみが残るようなら漂白をしましょう。
ズボンの裾の黒ずみは、油に泥やほこりが加わり固着していることがありますので、食器洗い用の洗剤やアルコールなどを使用して、油を溶かして汚れを落としましょう。
(2)もう一つのポイントは、衣類の繊維を知ることです。繊維を知ることで、的確な洗剤や洗い方と更にアイロンの温度をチョイスできます。衣類の繊維には、天然繊維と化学繊維があります。天然繊維には、植物繊維と動物繊維があります。
植物繊維は、綿や麻があります。これらは比較的強く洗えるので、アルカリ性の洗剤が使用でき、またアイロンも高温で掛けることができます。
動物繊維には、ウールやシルクがあります。水で洗うと縮んだりシワが伸びなかったりしますで、洗う場合は中性洗剤でデリケートな洗い方をします。アイロンは中温です。
化学繊維には、合成繊維と半合成繊維と再生繊維があります。
合成繊維は、ナイロンとポリエステルがあります。同じような特性でアルカリの洗剤が使用できますが、ポリエステルは熱に比較的強いので、アイロンをかける場合ナイロンは低温でポリエステルは中温です。
合成繊維にはアクリルもありますが、これはナイロンやポリエステルとは違い、ウールを模造して作られていますので、性質もウールに近く洗いも中性洗剤でアイロンは低温で掛けましょう。
半合成繊維はアセテート、再生繊維はレーヨンですが、これらはシルクを模してセルロース繊維(植物繊維)を加工して作ったものです。従って、性質もシルクに近く、洗濯にはシワや縮みそして型崩れのリスクがあります。
特にアセテートはアルカリに弱いので中性洗剤を使用して、アイロンは低温で掛けましょう。
レーヨンはアルカリ洗剤が使用できますが、シワにもなりやすいので要注意です。アイロンは中温でも大丈夫です。
但し、新合繊と呼ばれる、よりデリケートなハイテクの合成繊維が広く出回っています。これらはシルキーですが、シワや型崩れのリスクが高く、ポリエステルと表示があっても家庭で洗濯できるとは限りません。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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