ケアラベルとコンプライアンス
これは衣類のケアラベルです。ケアラベルとは、家庭用品品質表示法に基づいた、洗濯方法の絵表示です。従って法的根拠が存在します。このケアラベルを、ご覧になって気が付かれたと思いますが、洗濯方法のすべてに×印がついています。
現行のJIS表示では、水洗い・ドライクリーニングとも出来ないとの意味ですが、これはあくまで消費者が判断するためのものです。従って、専門家が洗う場合には、このケアラベルに従う必要はありませんが、但し全て自己責任となります。
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電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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製造者がメンテナンス方法を、他業界に丸投げなんて如何なものでしょうか。そしてそのような製品を購入した消費者は、その不利益は被ることになります。
そもそも販売の際に、このケアラベルのメンテナンスに関しての説明を、消費者へしっかりと伝えているのでしょうか。
もし伝えていなければ、コンプライアンスレベルの問題ではありません。販売時に製品の不利益となる事実の告知を怠った場合、消費者契約法に抵触する疑いがあります。従って、法的なレベルで考えなければなりません。
時に、この12月より洗濯絵表示がJIS表示から、世界標準のISO表示に変わります。
新たな絵表示は、絵柄が変わっただけではありません。それぞれの意味も異なっています。その中にはクリーニング業者に向けた表示も存在します。
今後はアパレルメーカーにも、その表示を付けた根拠を求められます。人々が、よりよい衣料環境の生活を過ごせるためにも、コンプライアンスとしての製造者責任に基づき、責任のあるケアラベルの表示を求めます。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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