皆さんは柔軟剤を上手に使っていますか?
店頭で柔軟剤のサンプルをお配りしている際に、お客様から意外な反応がありました。
「これ何?どうやって使うの?」
そう、今まで柔軟剤を使ったことがない。と、おっしゃる方が意外といらしたのです。その際はまずは柔軟剤の使用目的から始まり、洗濯機の種類をお聞きしてから使い方をご説明しています。
柔軟剤は洗い方、洗濯機の種類によって、使い方が違ってきますよね。くれぐれも洗剤と同時に入れてそれらが混ざらないよう、全自動の場合は投入口を確認して賢く使いましょう。
(参考:
Lidea「柔軟剤」の効果と使い方)
*スメハラ・・・スメルハラスメント(和製英語: smell harassment)臭いにより周囲を不快にさせる嫌がらせのこと
下に続く
電車内や人混みなど
マスク着用を気にする場面など「エチケット用」として最適
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宅配・保管クリーニング(ラクリ)
柔軟剤の歴史
柔軟剤は花王が1962年に「ソフター」を発売したのがはじまりで、当時はその名の通りに、衣類を
柔らかくし、
肌触りよく、
静電気を防ぐことを目的に誕生しました。
1966年にはライオン油脂(現・ライオン株式会社)が「ライオンソフター」を発売。1976年には同社より「ソフランS」が発売され、それまで水色が主流だった液色が、ピンク色に。そして植物性の香りをつけるなどしたことによって、これを境に
柔軟剤に変化が現れてきました。
1988年にはライオンから「ソフト&ドライ」、花王からは「タッチ」が発売され、それまでの
水分を吸いにくくなるという欠点が改良されました。そしてこの頃から置き場所を取らないコンパクトさを売りにした濃縮タイプが主流となり、併せて詰替用の製品も発売されるようになりました。
柔軟剤の目的の変化
当初は繊維に柔軟性を与えるための仕上げ剤として発売された柔軟剤ですが、2000 年代後半から香りの強い海外製の柔軟仕上げ剤がブームとなったのをきっかけに、芳香性を工夫した商品の品ぞろえが広がりました。
しかし、外国人向けに調合された香りが日本人には馴染まないとか、誤った使用量により、自分にとっては快適で良い匂いが他人には不快感を与える悪い臭いへと。においによって頭痛、吐き気、倦怠感、せきが止まらなくなるなどの健康被害を訴える声も少なくないようです。
自分にとっては快適なにおいでも、他人は不快に感じることもあるということを認識するために
同じにおいをしばらく嗅いでいると、いわゆる鼻が慣れてきて、そのにおいを感じなくなってしまいます。そのにおいから離れると、また嗅ぎわけることができます。よそのお宅などに入った瞬間、その家特有のにおいを感じていたのに、慣れてくるとそのうち何も感じなくなった。そんな経験ありませんか?
それと同様に、普段使っている柔軟剤は毎日嗅いでいるにおいなので鼻が慣れてしまっています。匂いを感じなくなり、もっと強く香りをつけたくて大量に投入してしまうのはこの臭覚の特徴が影響しています。
このような慣れによるスメハラ犯にならないために、柔軟剤は違う香りの複数使いをお勧めします。
もちろん同時に複数の香りを使うのではありません。数日間ごとに複数の香りを使い分けるのです。例えば、2種類のものを1週間ごとにチェンジするなどです。すると切り替えたときには、昨日まで使っていた柔軟剤の香りに違和感を抱くこともあるかもしれません。
このようにして、臭覚の慣れをリセットし自分も他人も快適でいられるよう、またたまには違う気分を感じるためにも香りは1つにこだわらず、いくつかお気に入りの香りを探してみるのもよいかもしれません。
この記事を書いた人
福沢 結華(Yuka Fukusawa) クリーニングフクサワ スタッフ
おわら風の盆で有名な富山市八尾町で家業のクリーニング店に従事。店頭や配達先でお客様に衣類のお手入れ方法を少しでも分かりやすくご説明したくて日々勉強中。クリーニング師、クリーニングアシスタントアドバイザー オフィシャルサイト http://www.fukusawa.jp |
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