秋本番を迎えて、夏物衣料のお手入れは万全ですか。
秋がおとずれると、夏物衣料のオフシーズンになります。今まで夏の紫外線や汗に耐えてきた夏物の衣類たちは、しっかりとお手入れして片付ける準備をいたしましょう。それが「仕舞い洗い」です。
まずは、ご家庭で洗うものと信頼できるクリーニング店に依頼するものを、しっかりと分けましょう。特に夏物のクリーニングは、ウエットクリーニングの得意なお店を選ばれるとよいでしょう。
そしてご家庭で洗う「仕舞い洗い」ですが、これは特に、やり方が定義づけられている訳ではありません。ですが次のシーズンまで保存するのですから、夏の汗や皮脂を含んだ繊維を、やはり徹底的に洗い落としたいものですね。そのためには、漂白剤を使用する方法もあるのですが、今一度改めて、洗いの基礎から見直しておさらいしましょう。
具体的に説明したいので、洗う対象を絞りたいと思います。今回は、綿や綿・ポリエステル混紡の、ワイシャツやブラウスを洗う前提に致します。
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その① 洗濯機に入れる前
まずは汚れが気になる、襟と袖のケアを致しましょう。
襟の黄ばみは、皮脂が酸化して脂肪酸が残留した状態で、黒ずみはケラチンなどのたんぱく質が凝固した汚れです。
夏場は暑さで中性脂肪が酸化するので、黄ばむ汚れが目立ちます。黄ばみと言えば、漂泊すれば良いように言われるのですが、皮脂の残留をさせたままでは「それダメ」です。しっかりと襟や袖の皮脂分を落としてから、洗濯や漂泊をするようにしてください。
襟・袖のケアの方法は、特に難しくありません。
襟や袖また脇などに、歯ブラシやスポンジなどでブラッシングしてください。その際に、洗濯石けんか液体洗剤を少し薄めて、丁寧にしっかりとブラッシングしてください。市販の襟袖専用の洗剤の使用もおすすめです。
その② ネットに入れた方がよいのでしょうか? (洗い方について)
洗い方に関して、ネットに入れて洗う方もおられると思います。昨今は大型のドラム式の洗濯機が出回っており、一度に多くの洗濯物を洗えるために、下着からワイシャツからズボンまで一緒に洗ってしまう・・・。方も多いと思います。
この洗い方の良し悪しは、今回は置いときまして、この様な洗い方の場合には、ネットの使用が必要だと思います。
しかし前提として説明している。ワイシャツやブラウス(綿もしくは綿・ポリエステル混紡)など、同一の衣類を洗う場合は、基本的にネットは必要ありません。但し、繊維の構成でポリウレタンが数パーセント混紡されている、いわゆるストレッチ素材は注意が必要です。これはブラウスに、よく見受けられます。
ケアラベルを参考に手洗い表示ならば、他のものとは一緒に洗わずにご自分の出で手洗いすることをお勧めします。(または信頼できるクリーニング店へ)
他に洗い方のポイントですが、ボタンは留めずに洗いましょう。ホックも然りです。但しファスナーは留めて洗ってください。洗いのコースは、普通コースでいいでしょう。
洗剤の使用量はしっかりと計りましょう。洗剤は水の量に対して、適正な量を入れてください。ドラム式などで洗濯物が少ないからと洗剤を減らすと、水の量に対しての洗剤の量が足りなくなり、キレイに洗うことができません。
一回すすぎの洗剤を使用される方は、一回すすぎでよいと思います。しかし注意点が、何点かあります。次の点に気を付けてください。
柔軟剤を使用される方は、すすぎが一回で脱水し、更にもう一回注水してから柔軟剤を投入してください。つまり二回すすぎしているのと変わりませんが、すすぎと柔軟剤は分けてください。
襟・袖に洗剤や石けん等を使用してブラッシングした場合、石けんは残留する可能性が高いので一回すすぎでは不十分です。また他の襟袖用の洗剤を使用した場合も、その様なリスクがありますので十分に濯いでください。
すずきの不良で、残留成分が後々の保管時に変色の原因ともなり得ます。
仕舞い洗いを前提と考えるならば、すすぎも大切な洗濯の要素です。
その③ アイロンが不得手なのですが・・・
アイロンの話をする前に、出来るだけシワを作らないことから考えましょう。
洗濯物は干すのが面倒なのですが、そこもやはりひと手間加えてください。ハンガーに正しく形を整えて掛け、更に袖や裾を持って軽く叩きシワを伸ばすようにしましょう。しわが少なければ、アイロンも当てやすいです。
またスムーザーやキーピングも使用すると、アイロンもかけやすく、また綿はセット性がないので、糊剤を使うとアイロンも当てやすいし、形も整いやすく崩れにくくなります。
タンブラー乾燥をすると、シワも伸びて良好になります。只、ここでもただしが入ります。それはタンブラーだけではなくアイロンも然りです。問題は形状記憶・形状安定などの加工をされたワイシャツです。
これらは高温に弱く、アイロンや乾燥機を使うと不具合が生じます。また糊付けも不向きです。ノーアイロンのシャツは、ケアラベルなどを参考にして取り扱ってください。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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