今日は夏の汗について考えてみたいと思います。
夏は汗の季節です。高温多湿の日本では、衣類も1日来たら汗がべったりと付着します。猛暑が続いても、毎日の洗濯で、さっぱりキレイに毎日を過ごしたいものです。
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衣類の汚れの観点からすると、汗は身体から由来する分泌物や代謝による汚れの一つとなりうる物質です。それ以外にも、皮脂成分や剥離した角質細胞などが汚れの原因となります。ですから視点を変えると、それらの組み合わせにより、同じ身体由来の汚れでも違う汚れ方になります。
例えば、同じ人の汚れでも襟と脇の汚れ方が違います。さらに同じ人の同じ襟汚れでも夏と冬とでは、その汚れのつき方が違うのです。
汗と皮脂は、人の皮膚から分泌されますが、汗は汗腺から皮脂は皮脂腺から分泌されており成分も全く違います。
汗の成分はほとんどが水です。99.5%は水分で0.3%が塩素、0.2%がミネラル分、他は微量成分です。
汗は冬と夏で、分泌量が大きく違います。当然ですが、夏のほうが圧倒的に多いです。
皮脂の成分は、そのほとんどが油分ですが、皮脂は季節によりその成分が大きく変わります。夏場の皮脂は、遊離脂肪酸の含有が多くなります。このことから、脂肪酸を多量に含んだ皮脂が大量の汗に混ざり、衣類に付着して広範囲に広がることが予測されます。
また皮膚からはがれた角質も、汗に混ざり衣類の繊維に浸透していることも予測されるので、夏の汗は、酸化した脂肪酸と角質のケラチン(タンパク質)を多量に含んで、それが汗の水分により、衣類の繊維に浸透してしまいます。
ここでまた、汗で汚れた衣類を放置してしまうと、脂肪酸はますます酸化が進み黄変し、ケラチンは微生物の繁殖を促し悪臭を放ちます。
このような最悪のシナリオを避けるためにも、衣類は着用後速やかにお手入れしましょう。襟・袖・脇などは、洗う前に手間をかけてでも、洗剤とブラシで前洗いするなど、衣類に愛情をかけましょう。
夏の汗は、衣類の大敵です。
(文/Takeshi Tsukiyama)
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